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2012.04.26(Thu)

気まぐれ短編

Kaitoによる思いつきと勢いだけで書いた短編です。
修正も追加もしてないので、おかしなことになってるかもw
友人に書いたんですが、折角なので載せてみました。



春をテーマにした短編。


春風が気持ちよく吹く中、二人は一仕事を終えて歩いていた。

「んっー!今日の仕事は、まさかこんな山奥まで来るとは思ってみなかったなぁ~」

大きく体を反らし両腕を上げて伸びをする撩。
その傍らで戦闘服姿の香が微笑みながら歩く。

「ねぇ、せっかく気持ちの良い山林だし、桜の木でも見ていかない?」

「桜なんぞ、その辺に沢山あるだろ」

「そりゃ~街中にもあるけどさ。山に自生してるのを見てみたいのよ」

「ふふ~ん・・・」

「ねぇ、いいでしょ?」

むっちりした香の身体が撩の身体に触れて、上目遣いで覗き込む。

本人にとってはガキのようなワガママを言う感覚なんだろうが、
俺にとっては耐え難い光景だ。
歯をギリギリさせて、本能を押し殺し真顔で「仕方ねぇなぁ」と切り抜く。

(おまぁ、マジでその上目遣いやめてくれねぇかな・・・)

香は意気揚々に歩き出し、自生している桜の木を探し始めた。

春は春だが、まだつぼみ程度のが多くて咲いている桜が見当たらなかった。
そうこうしているうちに日は暮れて、いつの間に周りは暗くなっていた。

「おいおい、いい加減下山しねぇとやべ~って」

「ああー・・・うん」

ションボリしている香の腕を引っ張り急いで行こうとすると・・・

ゴロゴロゴロ・・・

雲も出てきて雷が鳴り始めてきた。


「これは、無理に下山よりどこかで雨宿りしたほうが良さそうだ」

「え?まだ雨降ってないよ?」

「土砂降りになるぞ」

撩の言葉から数分後、言ったとおり雨がポツポツと降り出し
次第に雨脚が酷くなっていった。

二人は急いで雨宿りができる場所が無いか走り周り
やっと見つけた山小屋に潜り込んだ。

「はぁ・・・!まっさか雨が降るなんて思っても見なかったぁー」

「ちょ、お前なぁ~。だいたいお前のせいで・・・」

「だ、だって、あたしだって見たかったんだもん!」

「ったく、おまぁは、いっつも行き当たりばったりで・・・」

「・・・っくしゅ!」

香が肩を震わせてクシャミをした。

それを見た撩は、呆れた顔をしつつも自らの腕の中に香を包み込み
体を温めようとした。

「わっ!ちょ、ちょっと何するのよ!」

「っるせーな。俺も寒いんだよ」

撩はそっぽを向き自分の顔を見られまいと必死だった。

今の顔見られたらやべぇ・・・
本能を制御してる代わりに顔に出ちまってて、今まさにニヘラ~・・・
だってよう・・俺の腕の中で暴れるもんだから胸が当たって・・・

春の嵐が過ぎ去るまで撩の葛藤が続くのであった。


――早朝

やっと嵐も過ぎ去ってふと目を覚ました二人。

小屋から出て見るとすぐそこに自生する大きな木の桜。
嵐のときは必死で目に入らなかったが、とても立派な一本桜。

「わぁ、すごい大きな桜の木だね」

「ああ、こんな所にあったんだなぁ」

これもまだつぼみだったが、よーく見てみると・・・

「「あっ!」」(二人同時)

そこには確かに花が咲いていた。

本格的な春が到来したんだと二人は実感していた。



その日の夜、撩は香と何もない一晩を過ごした嵐の夜を思い出し
悶々とした夜を過ごしたのだった。


チャンチャン(笑)

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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