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2004.07.25(Sun)

真夏の視線(後編)

真夏の視線 後編

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香は1人で浜辺に座り、ゆったり行き来する波に足を置き、空を眺めていると。

「そこの君!」
「ん?」

後ろの方から男性に声を掛けられ振り向くと、さきほど声を掛けてきた男性2人組の
片割れがそこに立っていた。
香は不思議そうに見上げると、男性が「ここいい?」と言うと隣に座り込み話しかけた。

「ね、君さっきから1人でここに佇んでるけど、泳がないの?」
「あ、うん。泳ぎ疲れてここに座ってたの」
「そうなんだ・・・今度は俺と一緒に泳ぎに行かない?」
「え、一緒に?」
「うん、ほら、行こうよ!」

そう男性が言うと強引に香を引っ張って海に入っていった。

「うわ、ちょっちょっと待って」
「大丈夫だよ!」

男性が香を引っ張ってどんどんどんどん沖の方へと泳いでいく。
自分がいた浜辺がもう随分遠くに感じるくらい沖に来てしまった。
さすがにヤバイと思った香は、男性が掴む手を振り払い戻ろうとすると・・・

「おーっと、そうはさせないよ」
男性は香の腕を咄嗟に掴み、行かせようとしない。

「ちょ、ちょっと!流石にこれ以上行ったら私体力持たないわよ!」
香が半分パニックになり、足をじたばたさせ始めた。
その姿を見た男性は、ニンマリと笑みを浮かべこう言う。

「あっはっは、俺は女が溺れる姿を見るのが快感でね!
君もここで置いていけば、力尽きて溺れ死ぬだろう!」

どこからともなくその仲間のもう一人が水上バイクで現れると
男性だけ乗せ、香の近くをグルグルうろついていた。


――撩・・・!!



「香ぃ!!どこにいるんだ!?」
隈無く探しても香の姿が見当たらない。
沖の方を目をこらして見てみると、随分沖の方に浮いている人影と
その周りに何か怪しい動きをする水上バイクが目に入った。
「まさか!?」と思った撩は急いで海坊主と美樹を呼び、モーターボードを走らせた。

「冴羽さん!ごめんなさい!ちゃんと一緒にいないで!」
「いや、いいんだ。アイツが悪い」
「そんな・・・」
「フン・・・海で美女を狙った変な男組がいるとは聞いていたが
まさか、溺れさせて快感を得る変態だとは知らなかったな」
「ここ最近、こういう事件が多いそうで鈍感娘の香をこういうところに
連れて来たくなかったんだ」
「俺もつい最近まで、裏の仕事の都合で時間が合わなくてついて行けなかったんだ」
「だから、行くなと言っていたわけね」
「ああ、そうだ」
「それ以外も理由でありそうだけど・・・ボソッ」
「ん?」
「ううん~なんでもないわ」

少しの間話しをしていると、香が辛うじて浮いているのが見えてきた。
水上バイクに乗った男達が、助けよう近づくボートを妨害してきた。

「りょっ・・・ブクブク・・・た・・・すけ・・て」
完全にパニックになっている香は、暗い海へ沈みだしていった。
それを見た撩は怒りが込み上げ、もの凄い形相で妨害してくる男達を睨み付けると
銃を向け操縦をする男に打ち込んでやった。

「ぐあ!」

男の右腕に命中するともう一人の男と共に海へ放り出され沈んでいった。
それを横目に、撩は呼び込むと香へ一直線へ泳ぎ、沈んでいった場所から潜り
差し込む日の光を頼りに暗い海を進んだ。
すると、体を斜めに沈んでいく香の姿を発見。直ぐさま抱きかかえると浮上した。

――りょ・・う・・・・

「ぷはっ!」
撩は香を抱きかかえ水面へ顔を出した。
香の顔を見ると血の気が引き唇が青白い。
すぐにボートに乗せると、撩は香の頬を叩いた。
だが、反応がない。

「冴羽さん!?香さんは!?」
「・・・・・・」
「・・・これはマジでやばいぞ」

そう撩は言うと、ボートの上で美樹が目の前でいることなど忘れ
香の唇に撩の唇が触れ、人工呼吸を実行し始めたのだ。

――香ぃ!目を覚ませ!!

撩は心の中で願いながら、人工呼吸を続けた。
その状況を美樹は驚いた目で見入っていたのだった。

必死で人工呼吸を続けていると、咳とともに口から飲み込んだ海水が飛び出てきた。

「ゲホゲホゲホ・・・」
「香!?」
「香さん!?冴羽さん!もう大丈夫なの!?」
「ああ・・・なんとか息をし始めた」
「よかったわ!」

ふと、目の前にいた美樹を見て撩は自分がした人工呼吸の事を思い出し
美樹とは違う方向を向いて俯いて羞恥した。

「どうしたの?冴羽さん。急にそっぽ向いて」
「・・・ん?いや、まったく俺のパートナーはどうしようもないバカだなとな・・・」
「え?・・・フフフ」

「りょ・・・りょう・・・?」
香の意識が戻ったようだ。

「香さん?大丈夫?」
「あ、美樹さん・・・ごめんね心配掛けて」
「ううん、いいのよ」
「そーだよ!お前がホイホイ着いていくからこうなるんだぞ!」
「う・・・ごめん・・・」
「こら!冴羽さん優しく!」

な、なんだよ。潤ませて俺を見るなよ!調子狂うじゃないか・・・

程なくして岸に着くと、大事を取って教授の所で一晩診て貰うことにした。
その夜、香は海で溺れる恐怖で眠れずにいた。

「どうした?香・・・眠れねえのか?」
「!?」
「りょ・・・撩・・・いつの間に?」
「ん・・・さっき来たばかりだぞ・・・」

撩は照れを隠すため頬をポリポリ掻きながらベット横の椅子に座った。

「撩?帰らなくていいの?」
「ん?・・・香ちゃんの子守しなきゃいけないからな」
「こ、子守!?」
「そそ、眠れねえんだろ」
「え、あ・・・うん」
「ほれ、これ飲めよ」
撩は持ってきたホットミルクを渡した。
「あ、ありがと・・・」
「おう」
撩が入れてくれたミルクを飲むと、心も身体もホットになり
頬がほんのりピンクになった。

「ね、撩・・・」
香はもっと頬を赤らめモジモジしながら、上目遣いで撩を見る。
そんな姿に撩がドキッとする。
「ど、どした?」
「今日一晩さ・・・」

!?
何か嫌な予感が・・・
俺は平静を装って香を見つめる。

「今日一晩だけさ・・・あたしの側にいてくれないかな?」

きた・・・

「え?おまぁ、俺が側にいたら逆に眠れないんじゃないのか?」
「ううん、今は一人の方が怖くてさ・・・」

そんなに海で溺れたことがトラウマになってるのか・・・
仕方ない。側にいてやるか。

「しょーがねーなー香ちゃん。仕方ないから側についててやるよ」
「ありがと、撩」

香はベットの半分を空けると撩をジッと見た。

え・・・これは横に入れと?
香ちゃんそれはヤバイ・・・マジで。
そう思いながらも、香の横に寄り添った。


「撩、子供みたいな事言って良いかな・・・」
「なんだ?」
「腕枕いいかな?」

!!
今日の香ちゃん積極的!?

瞳を潤ませお願いしてくる香に、撩は仕方ないという感じで腕枕をしてやると、
香は安心したのかドッと眠気が来て、撩の腕には少し重さを感じた。

「香・・・?・・・なんだもう寝ちまったのか」

一人で眠るのが不安だったんだな。
・・・それにしても、この体勢はヤバイ、やばすぎる・・・!

撩は下半身の疼きを抑えつつ、耐えていると。
香が撩の腕の中で寝返りを打って、そっぽを向いて寝ていたのが
クルッと回って撩の方に向きを変え、撩の胸に顔を埋めて抱き付いてきた。
寝てるとはいえ、香の大胆な行動に撩も背中に手を回し抱きしめていた。

ch6_33.jpg


目を閉じ必死で平静を保ち寝ようとするが・・・

「んあ・・・だめだ・・・これ以上はマジでだめだ・・・」

崩れそうになる理性を必死で堪えながら、長い夜を過ごすことになる。
そして、撩は朝まで一睡もすることなく、香の寝顔をずっと見ていた。

――香・・・


翌朝、その状況を密かにかずえが目撃していたのを撩は知るよしもなかった・・・


 ― おまけ ―

「ん・・・ふあぁ・・・よく寝た。あ、あれ・・・?」
「ちょ・・・りょ、撩!?なんで私に抱き付いて寝てるわけ!?」
「あん?」
「!!」(やべ!いつの間に寝入ってしまってた!)
「お、おい!ま、まて香ちゃん!!」
「問答無用!!」

ドッゴーーーン!!

「うぎゃあ!!」



チャンチャンw

*******************************************************

― あとがき ―

なんだか凄いたらたら長くなってしまって、半分にわけました(汗
毎度駄文で申し訳ないです!

こんなお話の感想いただけたら嬉しいです^^
コメント、拍手、メールで受け付けてます!
よろしくです(^▽^)/

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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