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2011.02.01(Tue)

都会の天使第二章 第三話「気になる人」


第三話「気になる人」


「ミックさん、ご馳走様でした~」

「いえいえ。キミみたいな可愛い子とデート出来て嬉しかったよ♪」

「で、デートって・・・」

「嫌だった?」

「い、いえ、そんなことないです・・・」


顔を赤くして俯く香の頬を右手でそっと触れるとミックはグッと香の顔を
引き寄せ、優しく微笑みながらゆっくりと唇を近づける・・・


ブルルルブルルル・・・

突然の携帯バイブ音に驚いたミックは動きが止まり
香も気付けば目の前に居たミックに恥ずかしくなり
その場から離れてしまった。

(なんだよ、タイミング最悪)


着信名を見たミックは呆れかえり、即座に電話に出た。

「おいおい、お前その辺で監視してんのか?」

「は?」

「電話してくるのタイミング良すぎだろ」

「んなの、知るか。
それよか、仕事は片づいた。次の仕事入ってきてるぜ」

「あいあい。わかったよ。んじゃアパートに戻るな」

「ああ、待ってるぜ」


ったく・・・絶対アイツ、仕事終わっただのいっといてまだ監視してんじゃないのか?


「カオリっ」

「え、あ・・はい?」

先ほどのことで真っ赤になって俯き加減の香を呼ぶと
その手を握り歩き出した。

「み、ミックさん?」

「ミックでいいよ」

ミックは歩みを突然止め、香の目の前に立った。

「オレ、キミが気に入った!ね、オレのガールフレンドになってくれない?」

「えっ・・・?きゅ、急になんですか?」


突然のことで驚きを隠せない香に優しく微笑むとミックはもう一度言う。


「だから、オレのカノジョになってほしいんだ」

ボッと顔を真っ赤にした香は、まともにミックを見れず俯いたまま

「そ、そんな・・・今日知り合ったばかりなのに・・・」

「じゃーさ、今度またデートしよう、ね!」

「え?・・・あ、はい・・・」


なかば強引に決めた約束にミックはご満悦。
その後、連絡先を交換した二人は、その場で解散しミックは撩が居るであろうアパートへ
香も自宅アパートへ帰っていったのであった。

一部始終を遠くのマンション空室からライフルを構え見ていたある人物。
ミックの行動に苛立ちを見せていた。



「ミックさん・・・か・・・とっても強引な人だったけど、なんか久々に楽しかった。
また次も会ってみようかな」


帰路に着く香は頬を染めてミックのことを考えていた・・・のに・・・




『撩って呼んでくれていいぜ』




一瞬飛び込んできた記憶に香の身体は硬直してしまった。
あまりに断片的すぎて、いつの記憶なのかもわからない。

最近よくあることで、たまに断片的にイメージが浮かぶ。


それを自ら探ろうともっともっと集中すると記憶が混乱してしまい
頭痛が酷くなって気を失うこともある。
その事が気がかりな香は、あまり自ら考え込まないようにし
その場をやり過ごしていた。






「ミック、お前どういうつもりだ?」


アパートに戻ったミックに突然しかめっ面の撩が問い掛けてきた。
何のことかすぐに悟ったミックは、動揺もせず撩の目をシッカリと見て一言言い放つ。


カオリに惚れた。それだけだ。



「・・・・オレはカオリに惚れた。それだけだ」

「はぁ?」

「あの子から聞いたよ。お前との事だけ記憶を失ってるって」

「・・・・・・・」


ミックに背を向け無言のまま煙草を吹かす撩。


「リョウ、お前はどうしたいわけ?」

「お前こそ何がしたい」

「あの子との間に何があったのか知らないが、オレは次のデートでカオリを落とす」

「・・・お前、あの子をこの世界に引き込むつもりか?」

「オレは惚れた女を放っておくことはしないね」

「・・・・・」

その言葉に撩は小さく溜息をつくと無言のまま自室へ戻っていった。


「まったくアイツは何を考えてるんだか・・・サーッパリわからん」


自室へ戻っていった撩は、ソファーにもたれ掛かり煙草を吹かしながら
Zippoを手に取り眺めていた。




『撩って呼んでくれていいぜ』


『・・・撩』



・・・撩?



か・・・・お・・・・・り・・・


かおり・・・香・・・


「香?大丈夫か?」

「・・・ん・・?兄貴?」

「お前うなされてたぞ」

「え・・・あ・・・変な夢見てたせいかな」

「変な夢?」

「・・・記憶が断片的だけど、徐々に戻ってきてるのかもしれない」

「本当か!?」

「うん・・・でもそこからまだ自力で引き出せない」

「そうか・・・何かキッカケがないとってことか・・・」


時刻を見るとまだ午前2時。
寝汗をタオルで拭い取り、秀幸が持ってきてくれた水を一口飲む。
少し落ち着きを取り戻すともう一度眠りに着いた。



翌朝、昨日連絡を交換したミックから一通のメールが入っていた。


『Hello!カオリ。デートの約束覚えてくれてるかな?
次の日曜でどうだろう。いいかな?』


一瞬戸惑いもあったが、一回約束したことだ。
やはり断るのも申し訳ない。
それに、ミックと話していた時とても心が解れ久々に楽しかったことが
香にとって気持ちを動かした理由だった。


『はい。OKですよ。次の日曜楽しみにしてますね』


その返事に当のミックは顔が緩みまくりで、そんなミックに撩も苛立ちつつ
次の仕事内容を告げた。


「ミック、今回は二人でやれとのことだ。足引っ張るんじゃねぇぞ」

「はは、リョウお前もなっ」


いつもの仕事は、大体が各自単独で行えるような内容になっており
たいして時間の掛からない物が多かった。
だが、今回はコンビネーションを要する物で互いの技術が問われる。


「俺は内部に潜入し“親父”が必要とするものを奪ってくる」

「で、オレも一緒に変装して潜入ってか。リョウお前科学者っぽくできるわけ?」

「白衣着とけばなんとかなるだろ」

「そーだな」


二人は入念に施設への潜入経路を確認し、持って行く武器や道具をチェック。
あとはいつ潜入するかだが・・・


「今度の日曜に潜るぞ」

「日曜・・・か・・・って・・・えぇ!?」

「なんだ。ミック」

「ちょ、日曜じゃなきゃダメなのか?」

「ああ、施設に居る職員が平日より少なくて警備員の数も少ないからな」

「チッ・・・まぁ、無理ならまた今度にすればいいか・・・」

「なんか言ったか?」

「いや、なんでもない」

「じゃ、そういうことで頼むなミック」

「お、オッケー」

(リョウ・・・実はオレの携帯見てないか?仕組まれてるようでこわいこわい・・・)


撩の行動に少し不安に思いつつ、仕事の準備をしているミックであった。


To Be Continued...

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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Comment

カイト様こんにちは^-^
「気になる人」よみました。
香が「気になる人」って・・・とーぜん薄っすら記憶の中に有るリョウの事だよね?ミックの事じゃないよね!?
香~間違ってもミックなんかを(言葉悪い?)好きにならないでよ~。
リョウ・・・どうすんのよ、ぐずぐずしてると香取られちゃうよ・・・><
まぁそれは無いと思うけどね・・・リョウの事だから香に関しては、しっかりアンテナ建ててるからね^-^;。
けど・・「おやじ」って言葉が出てきたってことは、やっぱあのひとの事だよね・・・
ああ~早く続きが読みたいです。
さや | 2011年02月01日(火) 09:02 | URL | コメント編集

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