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2011.02.24(Thu)

都会の天使第二章 第四話「仕組まれたMission」


第四話「仕組まれたMission」




『日曜のデート楽しみにしてますねミックさん』


一通のメールにニヤケ顔のミックだが、やはり日曜のとあるミッションで
午後から予定しているデートへ行けるかが微妙だ。

その事を香に言うかどうか迷っていると、いつの間に時間は過ぎ
ミッション当日となってしまった。

一応香には遅れるかもしれないと伝えておいた。


「ミック、今回の役割OKだよな」

「ああ、わかってる」


早朝、二人はアパートにて最終チェックを行っていた。



「ミック、わかってると思うが今回は殺し目的じゃねぇ。
一人の人間を連れ出しにいくんだからな」

「“親父”さんが欲しがってるある学者だろ?」

「ああ、なんでも今開発している薬品の完成をさせる為とか・・・」

「あんだけたくさん学者居てもダメだっていうのか?」

「その今回連れていく学者はずば抜けた能力の持ち主らしい」

「ふふん~。じゃ、サッサと済ませて終わらせようぜ」

「あんま油断するんじゃねーぞミック」

「ああ、わかってるって」


撩とミックは最終チェックを終わらせると、施設のある場所まで車を走らせた。


その頃、香はミックとのデートに向けて服選びをしていた。


「ううーん・・・これがいいかな?こっちも捨てがたい・・・」

(あんな素敵な外人さんとお食事するんですもの。目一杯お洒落していかないと笑われちゃうわ)

そんなことを考えながら香は服選びを続ける・・・
ふと、前にもこんなことがあったような気がしてきた。


『撩とのデート、何着ていこうかしら・・・』


撩・・・?
また、あの人の名前・・・ザワつく心・・・

痛っ・・・

い、痛い・・・!!

ズキズキ痛む頭を両手で必死に押さえうずくまる香。
思い出したいが、その激しい頭痛にやはりそれ以上何も考えたくなくなってしまう。


さえば・・・りょう・・・
凄く気になるけど、どうして気になるのかを思い出そうとすると
もっと激しい頭痛がして、どうしても耐えられない。


ミックさん・・・あの人に会ったときサエバリョウさんのこと聞いてみよう。
もしかしたらパッと思い出すかもしれないし・・・

そしてまた痛くなる頭を押さえつつ服選びを続けていた。






「さて、ミック俺は準備オッケーだぜ」

「ああ、こっちもOKだ。って、リョウずいぶんかたっくるしい格好だなぁ」

「あ?んな、お前だって同じだろ」

「はは、まぁ~これくらいマジメじゃないと入れてくれないかっ」

「よし、行くぜ」



警備員が手薄な日曜だけあって裏口には人っ子一人いなく、楽々進入が出来た。
そして中へはいると、早朝だけあってまだ人の気配が無い。
撩とミックは二手に分かれ目当ての科学者を捜すことにした。


「じゃ、見つけたらすぐ連絡くれよミック」

「おう。そっちもな」


ビシッと白衣に着替えた撩は、堂々と廊下を歩き研究室と書かれた所を
片っ端から覗いてみていた。
そして何カ所か目くらいの研究室を覗くと、そこにはプロフィール画像で見た顔が
熱心に研究しているのが見えた。


あれが、噂の科学者名取かずえって子か。
あの子をどうにかここから連れ出さないとだな・・・


早速ミックに発見報告をするため携帯でワンコールした。
その後すぐOKのワンコールが返ってきた。
互いに場所がすぐわかるよう発信器が付いており、しばらくしてミックが撩の元へやってきた。


「ミック、おせぇぞ」

「うるせぇな。ここまで来るのに走って来たら怪しまれるだろ」

「まぁいい。じゃ、ここからあの学者を連れ出す」


撩はそう言うとかずえが居る研究室へ入り、入り口付近でかずえを呼ぶ。


「名取さんは、ここにいらっしゃいますか?」

数人が振り向き、かずえの方を指さし場所を教えてくれた。

「君が名取かずえさんです?」

撩が丁寧に訪ねると、かずえはキーボードを打つ手を止め撩の方を見上げた。

「ええ、私ですが何か用ですか?」

「あ、すいません。僕最近入った新人なんですが・・・」

「あら、そうなの?何か分からないことあった?」

「はい、忙しいところ申し訳ないのですが・・・
ちょっと僕の研究経過を見ていただきたいのですが」

「ええ、いいわよ」

「あ、ありがとうございます!」


完璧な演技な撩に入り口近くで待機中のミックは苦笑い。
撩が研究室から出てくると、しばらくしてかずえも出てきた。

先に出て行く方向を指出している方向にかずえも動きだし
開かれたドアの後ろへ待機していたミックが出てきたかずえに
瞬時に薬剤を含ませたハンカチを口に当て抱え込む。

深い眠りに入ったことを確認すると二人で両脇を抱え込み出口に向かって歩き出した。

途中、警備員や施設関係者に鉢合わせするが、そこは冷静な撩
「研究室で急に倒れて今病院に連れて行くところなんです」
と即座に答えその場を足早に退散。

かずえの研究室に連絡が入る前に施設から遠ざかるため門を出て
人目に付かない場所に停めてある車の所まで来た。


「ミック、よくやった。じゃこの子を連れて帰るぞ」

「オッケー」


撩がかずえを車の後部座席に横たわらせようとしたとき、背中にチクッと
痛みが走り急に身体が重くなった。
咄嗟に振り向くとそこには注射器を持ったミックの姿があった。


「ミック・・・!」

「すまんなリョウ。その子を連れていくわけにいけないんだ・・・」


ガクッと身体が崩れ落ち、次第に意識も朦朧となる。


「そしてお前を“オヤジ”の元へ返さないとカオリが・・・」


・・・か、香・・?

香・・・?


「くっそ・・・こんな薬・・なんてことねぇ!!・・・くっ・・・あぁ・・・・」


バタッと倒れ込み意識を失った撩をニヤついた顔で眺めるもう一人の人影があった。


「ふっふっふ・・・強靱な肉体の撩もこの強力な麻酔薬には勝てなかったな」

「海原・・・来ていたのですか・・・」

「あぁ、お前がちゃんと仕事をしてくれるか見届けないといけないし。
それに・・・私の可愛い息子を連れて帰らないといけないからな。はっはっは」

「これでカオリには手を出さないと約束してくれるんですよね」

「ああ、手を出さないよ。自分の物にしたいんだろう?
撩が居なくなれば槇村香もお前だけを見てくれるだろう。ふふ」

「・・・・じゃ、オレはカオリの元に行きます。
リョウのことお願いします・・・」


ミックが去ったすぐ後、パトカーのサイレンが遠くの方から鳴り響いてきた。
恐らく、一人の科学者が姿を消したことを不信に思った関係者が通報したのだろう。

海原は横たわる撩とかずえを縛り、待たせておいたワゴン車に乗せると
走り去っていった。



程なくして研究所施設の前に止まった覆面パトカーから降りた冴子。
周りを見渡すが不審者は見当たらない・・・・が


「これは・・・」


地面に落ちていた物を手に取り見てみると、それは前に冴子がミックから
貰った物と同じ名刺であった。
これが意味することを考え出た結論に冴子はすぐまた車に乗り込み走り去っていった。




その頃ミックは・・・

「これで・・・よかったよな・・・」

両手をスラックスのポケットに入れ俯き加減で歩くミック。
ブルブルブルと携帯がバイブレーターで着信を知らせた。


『ミックさん、今日逢うの楽しみにしてますね』


撩への後ろめたさも何処かあるが、香の言葉に口元が微かに緩み笑みを零す。

(オレは本気で惚れているようだ。初めてだこんな気持ち・・・)


ミックはタクシーを止め乗り込むと、自宅に戻り仕事の疲れと汚れを落とした。
そして用意しておいた服に着替えると、足早に出掛けていった。




――極秘研究施設


どこかの街の地下にある大規模な研究施設。
そこに、かずえと撩は連れてこられた。
大きなラボでは全国から連れてこられた科学者や博士がもくもくと研究している。
そこへかずえも連れられ、海原は完成間近の薬品を指さし指示を出す。

「さぁ~始めるとしましょうか。このサンプルを完璧に作り上げてもらいたい。
出来ますよね?お嬢さん」


不敵に笑う海原に逆らうことが出来ず、かずえは完成させるためだけしか考えられなかった。
その後に恐ろしいことが待っているとは知らずに・・・




To Be Continued...


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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

01:08  |  ◆パラレル小説◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

カイト様こんにちは。
仕組まれたミッション読みました。
なに~これっ!最初から海原おやじは敵ですか・・・それも香の事狙ってる?
リョウは睡眠薬うたれちゃうし、香の頭痛は酷くなってるみたいだし・・・この先どうなるのか心配です。
さや | 2011年02月25日(金) 13:31 | URL | コメント編集

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