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2011.03.05(Sat)

都会の天使第二章 第五話「地獄の始まり」


第五話「地獄の始まり」



カチカチカチ・・・

部屋の壁に取り付けられた時計の針が鳴り響く。
窓は無く昼か夜なのかもわからない空間。
実験台に縛り付けられている上半身裸の撩が横たわっていた。


「う・・・うううん・・・」

「目覚めたか撩」

「!!」

「おっと、暴れたって無駄だ。
何十にもお前を縛り付けているからな」

「お・・おや、じ・・・!!」

「上手く喋れないか。まだ麻酔が効いてるようだな」


身動きも取れない撩を目の前にした海原は、不適な笑みを浮かべ
懐から何かを取り出した。


「さぁ、私の可愛い息子よ。
さっき出来上がったばかりのこの薬をお前に捧げようではないか」

「!!!」


海原は小瓶に入った薬を注射器で吸い取り、撩の腕に刺そうとしたとき
近くにいたかずえが咄嗟に海原の腕を掴んでいた。


「何をするんだね」

「やはり、いけません。息子さんにこの薬を投与するなんて絶対だめです!」

「何も知らないお前などに停める資格などない!」


目を見開き怒りを露わにする海原は、かずえの手を振り払い突き飛ばした。
壁に頭をぶつけたかずえは意識を失い崩れ落ちた。


「フハッハッハッハ!!私に逆らうからそうなるのだよ!!
さぁ・・・見せてくれ息子よ・・・その素晴らしい姿を・・・!!」

「や、やめろ・・・!!」


海原は再び手に持つ注射器を撩の腕に当て、針をグッと押し込み薬剤を投与した。


「くあ・・・!・・・か、身体が熱い・・・!!!」

「フフッ・・・徐々にその薬がお前を浸食していくのだよ。
そして、私の命令を忠実に聞く愛しい息子となるのだ」



ぐああああ!!


「・・・ぐっ・・ぐあああぁぁ!!・・・うううぅぅ・・・あああ!!」

「ハッハッハッハッハ・・!!」





その頃、香はミックとの待ち合わせ場所の公園に来ていた。
待ち合わせの時間よりも少し早めに着いてしまい、ベンチに座り空を眺めていた。

すると空を見上げていた所にミックの顔が突然現れ「Hello、カオリ」と声を掛けてきた。

「わ、わぁ!」

突然覗き込まれたものだから、香はビックリしてベンチからズルッと滑り落ちてしまった。

「あいたたたたた・・・」

「おっと、I'm sorry、大丈夫?」

ミックは香の手をグイッと引っ張り立ち上がらせると自分に身を寄せ心配そうに覗き込む。
その行為にまたまた驚き顔を真っ赤にさせた香は、俯きながら小さく頷いた。

そのまま腰に手を当てゆっくりと歩き出し、二人のデートは始まった。


「さて、どこへ行きましょうかお嬢さん?」

「あ、えっとぉ・・・」


ミックの言葉にまたリンクする。


『さて、どこ行きましょうか?お嬢ちゃん』


ズキン・・・


いつもの頭痛で顔がゆがむ・・・
それを察したミックだがあえて触れないでいる。


まったく・・・オレはずるい男だ。
撩は囚われの身だってのに女とデートだなんて・・・
この事をカオリが知ったらどう思うだろうか・・記憶が戻ったりするのだろうか?
・・・オレにはそんなこと出来やしない。
初めて本気で惚れた女を誰にも渡したくはない・・・


ミックと香はそれぞれ思いながらディナーの時間までウインドウショッピングや
気分を晴らすために水族館などを見て回った。


「わぁ~ミックさん、このお魚可愛いですね」

「ああ、そうだね」

熱帯魚を見つめながら目を輝かせる香にミックは釘付けになっていた。

今まで出会ってきた女性は、みなオレに釘付けになっていたのに、
オレはカオリという女性に初めて釘付けになっている・・・
なにも飾らずそのままの人なのに、こんなにも魅了するオーラを持っている女性は初めてだ。

・・・リョウが惚れるのも頷ける。


「カオリ?」

「ん?」


香が振り向いた瞬間抱き寄せきつく抱きしめた。

「あっ・・・ミックさん・・きゅ、急にどうしたんですか?他に人も居ますしっ・・」

顔を真っ赤にして硬直する香にミックはクスッと笑いながら

「好きだ・・・」

「・・・えっ・・・・?」

「好きなんだ。初めて会ったときから・・・」

「あ、えっ・・・そのっ・・・」

「・・・アイツが気になるのか?」

ミックの言葉を悟った香は小さく頷いた。

「オレじゃダメなのか!?」

香の両肩に手を置き声を荒立てて言うと、香はポロポロ涙を零し
ミックの手を払いのけ走り去っていってしまった。

「カオリ!!」

(くそ・・・何やってるんだオレは)


走り去っていってしまった香を追いかけ水族館中を探し回ったが居ない。
息を切らして立ち尽くしていると、出入り口付近が何やら騒がしい。

「何かあったんですか?」

出入り口付近にいた女性に話しかけると、その女性はミックを見るなり顔を赤らめる。

「あの・・・さっき女性が黒いバンに無理矢理乗せられて走り去っていったんです」


詳しく聞いてみると、やはりその連れ去られた女性はカオリのようだ。
これは・・・海原の仕業に違いない。

くそ!
カオリに目を付けられた時に気付くべきだった。
海原はリョウの事になると容赦ない人間だ・・・


呆然と立ち尽くすミックの前に一台の車が止まり、中から一人の女性が降りてきた。
そしてミックを見るなり

「ミック・エンジェル。あなたを連行します」

「Miss サエコ・・・?」

「ふふ・・・何故ここがわかったのか?って顔してるわね」

「・・・・・・・」

「香さんの携帯ストラップは発信器が取り付けられてたのよ」

「!!」

「気付かないなんて、それでも一流スイーパーなの?
そのストラップあげたのは、リョウなのよ」

「リョウはカオリの行動をわかっていたんだ・・・な」

「ええ、たぶんそうね。
で、香さんはどこかしら?」

キョロキョロと周りを見渡す冴子にミックは暗い表情で先ほどの出来事を告げた。


「なんですって!?香さんが連れ去られたですって!?」

「ああ、ちょっとオレが目を離した隙に黒いバンに連れ去られてしまった・・・」

「でも、発信器の反応はこの場所で止まってるのよ?」


冴子は不思議そうに周りを見渡していると、一人の子供がカバンを拾ったと
母親に駆け寄る姿が目に入った。

「ミック、あのカバンは香さんの物かしら?」

「ああ、あれは間違いなくカオリのだ」

冴子は先ほどのカバンを拾った家族に警察手帳を提示し事情を説明すると
拾った子供が冴子にバックを渡してきた。

「ありがとう」


そのカバンの中を見てみると、やはり携帯が入っていた。

「これじゃあ、居場所がわからないわね・・・」

「・・・カオリなら恐らく海原の研究施設に連れて行かれたのだろう」

「え?」

「オレなら案内できる。行くかい?」

「危険な香りがするわ・・・でもこれは早く行かなければいけない気がするわ」

「ああ、あの海原だ。何か企んでるに違いない。
キミも知っているんだろう?海原という人間を」

「ええ、一応調べ済みよ。アメリカの有名な大企業のボスであり
裏ではマフィアのボス・・・」

「ああ、そうだ。新薬を開発し販売するあのユニオンだ」

「・・・応援を呼んでその研究所に向かうとしましょうかミック・・・
そして、もっと詳しく聞かせてちょうだい」

「わかった・・・」


ミックは冴子の車に乗り込み、研究所の場所を地図を見ながら指示を出した。
そして、ユニオンが裏で何をしようとしているのか話し始めた。



ユニオン・・・あの会社は表向きさっきも言ったとおり新薬の開発と販売。
だが、裏では恐ろしい新薬の開発と海原が率いる組織が恐ろしい計画を企てていた・・・


「これは、オレとリョウにも関係する話になってくる・・・
どうして海原を知っているのか・・・オレとリョウの過去を・・・話すとしようか」





To Be Continued...


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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

23:21  |  ◆パラレル小説◆  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

カイト様こんにちは。

うぎゃ~!!リョウが薬打たれた・・・あれって、例の薬だね!?
どおするのよ・・・リョウが殺人マシンにされちゃうよ~
ミック!貴方リョウの新友でしょう!?リョウに危険が迫ってるだと解っててどうして助けないのよッ!!
オマケに、香には迫って逃げられるし、その結果、香まで拉致されちゃうし・・・本当なにしてんのよ!!
まさか・・・海原は、マシンになったリョウ自身に香りを殺させようなんて考えてないよね・・・?

なんか・・・今日の私力はいっちゃっててすみません・・・
次回を楽しみにしています。


さや | 2011年03月10日(木) 11:42 | URL | コメント編集

カイトさま
こんにちは!
とりあえず、ここまでかなりの一気読み!!!

続きが気になるよ~><
楽しみにしてますね!!
あーちゃん | 2011年03月18日(金) 21:38 | URL | コメント編集

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
 | 2011年03月21日(月) 09:14 |  | コメント編集

カイトさま
こんにちは!
あーもう続きが気になりすぎて、どーにもこーにも。。。イラストに妄想が掻き立てられます。
ふたりには幸せになってもらいたいです、ぜひ。

続き、たのしみにしてます!
頑張ってください!
むぽる | 2011年03月22日(火) 18:23 | URL | コメント編集

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