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2011.04.04(Mon)

TRIANGLE 第1話「再会」

2011.4.6修正しました。

Angelコンサートから早一ヶ月経った。

あのコンサートは三年生になる前に行っておこうってなって、半ば無理矢理絵梨子に
連れられて行ったんだっけねぇ・・・

まぁ、行って損はなかったかな。

終了のチャイムが鳴り今日一日の授業が終わった。
すると、何やら駆け足で絵梨子がやってきた。


「香ー!」

「なによ~絵梨子」

「ごめん~今日のカラオケ!キャンセルして!」

「ええー?だって今日絶対行こうって言って予約したじゃん!?」

「いやいや~今日急用入っちゃっていけなくなっちゃったのよ!」

「んもう!仕方ないわねぇ。あとでキャンセル入れておく」

「ごめん!よろしくね!」

「はいはい~」


もぉ~絵梨子ったら、今日で高校二年生終わりだから進級祝いにカラオケで騒ごう!
ってなってたのに、ドタキャンですって!
どーしよっかなぁ~あたしも久々に歌いたかったのに・・・
他の友達を誘うにも、みんな塾で忙しいだろうしぃ。


まっ、いいや。直接カラオケ店行ってみてどうするか考えよう!うん!



その日の夕方、一旦家に帰ると家族には友達とカラオケしてくると言いまた家を出た。
友達とって言わないと遊びに出られないからね。

香は一人駅前にあるカラオケ店へ足を運んだ。

休みの前の日ってこともありカラオケ店は賑わっている。
やはり流石に一人でのカラオケは抵抗がありやめようか悩んでいると・・・


「キミ、一人?」

突然、男性に話しかけられた。

「へ?」

「あ、ごめん!オレも一人で歌いに来たんだけど、やっぱ一人だけってのは気が引けちゃって
どう?オレと同室にしないかい?」


(えー?何なんだろうこの人・・・ナンパ?)

深々と帽子をかぶりサングラスを掛けてるとか、見るからに怪しい格好だ。


「嫌なら全然OKだよ?」

「あ、えっと・・・どうしようかな・・・」

「お客様、二名様ですか?」


カウンター近くで話していると店員に勘違いされたようで話しかけてきた。


「え、いやその」

「ハイ!二名です!」

(ええ!?)

「お名前いいですか?」

(ええい、もういいや!)

「えっと、槇村で予約した者なんですけど・・・」

「あ、はい、槇村様ですね。二名様のご予約で承ってます。
では、こちらのお部屋をご利用下さいませ」

「あ、はい・・・」


香は指定された個室へ案内され、成り行きで見知らぬ男性と一緒の部屋になってしまった。


(あーあ・・・変なことになんなきゃいいけど)


「へぇ~カオリちゃんって言うんだね。ヨロシク」

「あ、はい・・・よろしくです。
で、あなたのお名前は??」

「あーー・・えっと、ちょっと待ってくれるかな?」


その男性はそう言うとテーブルに置かれたリモコンを取り何やら曲を入れていた。

「ゴメンゴメン、歌で自己紹介するから♪」

「そ、そうですかっ」

(変わった人だなぁ)


しばらくして掛かった曲は、Angelのだった。

(あ、この曲あのコンサートで一番最後に歌ってた曲だよね。懐かしいなぁ)

そう思っていると、男性がそっと歌い出した・・・


~♪




男性の歌声が自然とその曲に合っていて違和感など感じない。
まるで自分の物のように歌っている。

(あれ?なんだろ凄い声似てる気がする・・・)


「ん~やっぱりここはアイツのギターじゃないと盛り上がらないなぁ」

「え?」

「ふふ・・・
この曲、Angelのデビュー曲だったんだよ」

「そうなんですか、知らなかったです~」

「じゃ、次はもっとテンポ良いのにしようか」

「あ、じゃ~Angelでテンポのいい曲と言えばこれですよね!」


香はコンサートへ行ってからAngelを密かに気に入りCDを借りたりしていた。
特にコンサートで流れていた曲が大好きだった。

香が予約した曲が流れ始めると、その男性は物ともせず歌い始めた。

(うわ、すごーい。あたしこれ好きだけど難しいもん)



目を閉じて歌ってる男性を見た香は「歌詞見ないでも歌えるんですね!」と
言ってみたら、二番に差し掛かったとき日本語の歌詞だったのを英語に置き換え歌い始めた。


「!?」


(外人さんだけあってなのか英語も綺麗だし、凄い様になってる!)


歌い終わり、マイクを置くと飲み物をグイッと飲む男性。

「ふう、この曲はちと長いから喉乾いちゃった」

「連続で歌わせてごめんなさい!」

「いや、いいよ。
じゃ、今度はキミに歌ってもらおうかな?」

「あ、あたしですか!?下手ですよ!?」

「あはは、だってオレばかりじゃつまらないし、それにキミの歌声聞きたい。
いいでしょ?」

「う・・・あ、はい・・・何歌いましょう・・・」

「オレが適当に入れてみていい?」

「え!知らない曲だったらどうするんですか!」

「オレが一緒に歌ってあげるよ♪」


言われるがままその男性に曲を予約してもらい、演奏が始まってみると
前に絵梨子が聴け聴けとCDを押しつけられて借りた物のだった。

「あ、これ知ってますよ。
この間のコンサートでは無かったけど、友達に勧められて聴いたら凄く良くて!」

「へぇ~そうなんだ。よかった」


香が歌い始めると、その男性はむくりと立ち上がり香の横に座り込んだ。
内心香はドキッとしたが、歌に集中するためあまり気にならなくなった。


歌っているとそのメロディと歌詞にじーんとする香。
それをジッと見つめる男性もサビに差し掛かると一緒に歌い出した。

それに驚いて隣を見るとサングラスを取ったその男性がこちらを見ていた。
まるで自分に向けて歌ってくれているように切なげに。


歌い終わってハッと男性をもう一度見るとニコッとこちらをまだ見ていた。


「サングラス掛けてるとキミがよく見えないからね」


先ほどは歌ってる最中のことだったので、ちゃんと顔を見れてなかったが
よく見ればその男性は一ヶ月前に行ったコンサートで颯爽と歌ってた人・・・?

瞳を丸くして自分を見ている彼女に「やっと分かったかな?」と言うと
かぶっていた帽子も取ると手ぐしで髪を整えた。


やっとわかってくれた?



「え?えええええ!?」

「あはは、そんなに驚かないでよ。店員さんにバレちゃうでしょ?」

「あ、ご、ごめんなさい!
だ、だって・・・まさか本当にミックさんだとは思ってもなくて・・・」

「顔と声似てるなーって思った?」

「は、はい」

「あはは」


緊張で固まってしまった香を解すためにまたミックは選曲し歌い出した。
これまた切ないナンバーで感動した香はポロポロ涙を流してしまった。


「おっと、ごめん。もっとテンポいいのにすれば良かったね」

「い、いえ・・・感動しちゃいました~」

「ふぅ・・・キミとカラオケ出来て良かった。楽しかったよ」

「・・・って、何でミックさんがこんな所にいるんですか!?」

「んー・・・」


ミックは経緯を話し始めた。


キミとあのコンサート会場のロビーで出会った後、キミの学生証を見つけてね。
それで、書いてあった住所と学校名を頼りにキミを探し出してもらったのさ。


「学生証の為だけにですか!?そうだったら申し訳ないです!」

「いやいや、これを拾ったときは返そうか迷ったんだけどさ。
知り合いに探偵居たし、そいつに頼んで探し出してもらって
今日キミにやっと会えたってわけさ」

「そうまでして、本当にすみません。ありがとうございます」


そっと香の手に学生証を渡し、ミックはまた変装をすると


「それじゃ、オレはこの後用事あるから先に抜けさせてもらうよ」


そう言うとミックはテーブルにカラオケの代金を置いて部屋から出て行った。
部屋に残された香はただただ呆然とするばかりで、今さっきあったことを
信じられないで居た。



to be continued...


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