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2011.04.14(Thu)

TRIANGLE第4話「困惑する心」



――好きなんだ。キミが・・・


――一ファンとしてじゃなく、一人の男として・・・だ。



なんで?なんでこんなあたしにそんなこと言うの?

わかんない、わかんないよっ・・・



ジリリリリリリリリリ・・・・


「あ・・・夢か・・・」


昨日の出来事が夢だったのかな?と思うほど、普通の朝を迎える。
けど、机の上に置かれたリョウのピックを見ると現実に戻る。

香はベッドから起きあがるとそれを手にとって見つめる。


「リョウさん・・・何を考えてるかよくわかんない。
だって、急に・・・急にだよ?それに好きと言われてもない」


ミックさんには言われたけど、正直どうして良いか分かんない。
こんな事、ファンが知ったら大激怒だろうなぁ・・・
だって、あのミックさんに告白されたんだもん。
普通だったら、大喜びするはずだよね?

でも、あたしはどうしていいか・・・



なんとか昨日の出来事を頭から切り離すと、今日も登校するため
眠い目を擦り朝食のトーストに手を付ける。

少し元気が無いように見える香に家族が心配そうに声を掛けたが
香はいつものように振る舞い何事もないように家を出た。


いつものように電車に揺られ高校へ行く香。
カバンに入れてある携帯から着信を知らす音に気付き、取り出して確認してみた。


(あ、ミックさんからだ・・・)


『 昨日は色々と驚かせてゴメン。

 返事気にしなくていいからさ。

 今度はゆっくりどこか行きたいね。』


・・・キュン。

胸が苦しくなる。

ふと見上げてみると、電車の中吊り広告にAngelの二人が載っていた。
ベスト版発売が迫っているため、色々なところにAngelが登場している。

こんな心境の時に二人を見る機会が多くて内心苦しい香。


駅に着きそこからバスに乗って高校最寄りバス停に到着し、いつものように登校した。

校門に入るなり、後輩や同級に挨拶の嵐。
香はそこまで自覚はないのだが、高校では一目置かれる女子だったりする。

スポーツ万能で勉強も出来る美人な香は入学してすぐ告白されるなどあったのだ。
だが、今までまだ一度も男性と付き合ったことがなかった。

中学の時の大きな失恋で、それ以降自ら好きになることが出来なくなっていた。


だが、今はあの二人が気になってしかたない。

それはミックに告白されたからではなく、リョウにキスをされたからでもなく
もちろんAngelだからでもなく・・・
一人の男性として見始めてから、どんどん惹かれていく。

同時に惹かれていく苦しみ・・・



「香~♪おはよ~!」

「あ、絵梨子~おはよう~」

「今日もモテモテのようね♪」

「そーかしら?」

「ホント、あなたは鈍感よね~」

「そう?」

「クラスの男子は香に釘付けよぉ?」

「も~やめてよ。そんなはず無いって」

「うふふ・・・あっ、そうそう~言い忘れそうになったわ」

「なに?」

「あのね~・・・」


そう言いながら絵梨子はカバンから何やら紙を取り出し香に見せた。


「これ、見てみて~」


それをよく見てみると「公開収録当選通知」と書かれていた。
なにやら、音楽番組のようで出演者リストが載っていた。


「へぇ・・・Angel出るんだね」

「そうそう、そうなのよ!それで2名一組で行けるから、
香も一緒にどうかなって思って!」

「私も~?」

「嬉しくないのぉ?Angelよ?大好きな二人に会えるんじゃないの!」


ドキッ・・・

大好きな・・かぁ。
絵梨子の何気ない言葉に反応してしまう香。


「う、うん、行くよ」

「よし!じゃ~収録は来週週末だからね!」

「随分早いのね」

「あ、私が香に言い忘れてたからさ~」

「おいおい、はははは・・・」




急な誘いでスタジオ収録に行くことになり、当日の朝に絵梨子と共に
都心にあるスタジオへ足を運んだ。

途中の電車の中で絵梨子からとある週刊誌を渡された。


「なにこれ」

「このページ読んでみて」


開かれたページを見てみると・・・
そこにはAngelリョウの恋愛遍歴という見出しのが目に入った。


「それ読んでビックリしたよ~」


Angelのリョウは、過去付き合っていた女性とのトラブルで
女性不信になり、彼女居ない歴数年になるそうだ。
ストイックさが売りのリョウは本当のストイックだった。


(・・・え?ホントに?これじゃまるで・・・)


「ちなみにミックは結構遊んでるって噂だけどねぇ」

「そ、そうなんだ・・・」


(ミックさん・・・そういう人だったんだ・・・)


「まっ、でも私はずーっとファンだけどね!」


絵梨子の言葉に香は上の空で、これからAngelを見に行くのに
こんな気持ちで大丈夫なのか不安で仕方なかった。




――AM10:00


収録が行われるスタジオがあるTV局に到着。
受付で身分証を見せ中に入っていった。


「香~ドッキドキだね」

「うんうん・・」

(あたしは違う意味でだけどねぇ・・・あはは・・・」



スタッフに案内されたスタジオには、まだ人がチラホラ居るだけで
観客席は埋まっていなかった。


「さすがに来るの早すぎたかね」

「じゃ、あたしちょっとトイレ行ってくる」

「うん、わかったわ。迷子になんないでよ?」

「あはは、たぶん大丈夫でしょっ」


そんな他愛もない会話をして香はスタジオを一人出て行った。
トイレと言ったものの、別に行きたいわけでも無かったわけだが
取り敢えず女子トイレに入り、少し時間を潰し出てきた。

またスタジオに戻ろうと男子トイレ前を通過しようとすると、



ドン!!


「いってぇ」

「わっ!!ごめんなさい!!・・・って、あ・・・」

「って、お前」

「ご、ごめんなさい!!」


突然、リョウとまたぶつかってしまった香は驚いてその場を走り去ろうとした。
だがリョウがそれを許さず、即座に腕を掴まれた。


「待て」

「・・・あ、あの・・・こんな所誰かに見られたら」


香の言葉にリョウは無言で腕を引っ張って近くにあった空き部屋に入った。
入るなりリョウは鍵を閉め、ドアに香を押しつけ両腕と脚を押さえ込んだ。


「な、なにするんですか!?」

「・・・・」

眉間にシワを寄せ香を見つめるリョウ。
今にも口づけをしてしまいそうな距離。



今にも口づけてしまいそうな距離。




「や、やめてください・・・からかってるですか?」

「どうしてそう思う」

「あ、の・・・週刊誌読みました」


俯き目を逸らす香の頬に手を当てグイッと自分に向かせると

「あれは事実だ」

「じゃ、じゃあ、どうして女性不信のあなたがあたしなんかに・・・!」





突然の触れるだけのKiss。


「だっ、だから・・・!」

「言わないとダメなのか?」

「!?」


そしてまた熱いKissの嵐。


「ん・・・んぅ・・・」

深いKissなど初めての香は、ギュッと目を瞑り硬直。
それを解きほぐすために何度も唇を離しては付けを繰り返す。
そしてKissの合間に囁くように話し始めた。


「確かに俺は女に裏切られ信用出来なくなった」

そしてまたKiss。

「あれから俺は女に興味なんざ沸くこともなくギターだけが恋人だった」

香を獲物を狙うように見つめ

「だが、女に興味沸かねぇ俺がお前に2度目偶然会ったとき“俺のものにしたい”
そう思うようになった」

「でも、なんであたしのような年下の子供に?」

「歳なんて関係あるか?俺はそんなん気にしちゃいねぇし
それに、お前自分の魅力わかってねぇよな」

「う・・・友達にもそれよく言われます・・・」

「それに・・・その敬語やめてくれ。
呼び方も“リョウ”でいい。いいな」

「め、命令するんですかっ」

リョウは口角を上げニヤリと笑うと

「次、敬語使ったら、この場から逃がさねぇからな」

「ごめんなさい!あ・・・・」

「あーあ、使っちゃった」

「・・・」


瞳を潤ませる香にまた笑みを浮かべ「バーカ」と一言そしてKiss。
為すがままの香は全身の力が抜けリョウに全てを託す。

リョウの唇が香の首筋まで来たとき、ドアの向こうからリョウを
探すスタッフの声が聞こえてきた。

そして、香の携帯も鳴り始めるが、一向にリョウが止めようとしない。

「ん・・・りょ・・・リョウ・・・もう行かないと・・・ダメ」

「・・・・・いいだろ。お前が欲しいんだ」

「だ、ダメだってば・・・電話出ないとだし、リョウ・・・これから収録・・・」

「・・・なら、今晩俺のマンションへ来い。
来るなら、解放してやる」

「う、うん・・・わかった」

「よし・・・じゃ、俺は先に出るから、時間置いて出てこいよ」

「・・・うん」


連絡先を交換した二人。そしてリョウは先に部屋から出て行った。
部屋に残された香は、今あった出来事を信じられなくて呆然としていた。


その後、番組収録が始まる10分前にスタジオに戻ってきた。
他の観客はもう席に座り始まるのを待っている。
香も絵梨子の隣に急いで席に着いた。


「香!なにやってんのよ!もう始まっちゃうよ!」

「ご、ごめんごめん!ちょっとお腹痛くなってさ・・・あはは・・・」

「もう、Angelに会えるからって緊張してるんでしょ!大丈夫?」

「う、うん。もう大丈夫」

「そか、ならよかったわ」



ようやく収録が始まるようで司会者が入ってきた。

そして始まった音楽番組、司会者の紹介で次々と歌手が登場する。
最後の最後にAngelが登場し、香の胸は大きく高鳴った。

リョウは相変わらず無表情で腕を組み、ミックは笑顔で現れた。

ミックはまだ香が観客席にいるとこは知らず司会者からの言葉に応えていた。


そして何組かが歌い終わり、Angelの番になった。
司会者とのトークから始まり、その後歌うためステージへ走っていった。
事前にファン達が専用のステージを囲いスタンバイしていた。
もちろん香や絵梨子も待機していた。


Angelがステージに上がると盛り上がるファン達。絵梨子も大はしゃぎ。
いつものライブより遥かに距離が近いからだ。

曲が始まるとファン達は一斉に曲に合わせ身体を動かす。
その中で香は動かずにジッと二人を見つめる。

周りから見れば結構目立つ香。
リョウはすぐに気づき、香を横目でみつつ黙々と弾き続ける。

ミックも歌っている最中に香の存在に気付き、驚く表情を一瞬見せたが
そこはプロ根性で歌い続けた。



時折、二人と目が合う香はドキドキで仕方なかった。

そして、今晩リョウの元へ行かなければならない香。

リョウとあんな事があったというのに、どうしても気持ちに整理が着かず
混乱したままで・・・一体この状態で行って良いのか困惑していた。




To Be Continued...


【あとがき】
次回もたぶん収録現場からお届けしますw


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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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Comment

カイト様こんにちは。

困惑する心読みました。
一度ならずとも、二度までもリョウとぶつかるなんて・・・まさに運命の二人だわ♡♡♡
しかし・・・リョウったら手が早い!!。
会って、いきなり部屋に連れ込まれてキスの嵐じゃあ香も驚くでしょう・・・。オマケに自分の部屋にまで誘うなんて・・・
リョウは完全に一目惚れだよね。なんせ舞台の上で瞳が逢ったんだもの♡
敬語をやめた香が、自分本来の言葉でリョウと言い合うシーンが想像できて、凄く楽しみです。
次回も楽しみに待ってま~す\(^V^)/
さや | 2011年04月14日(木) 14:30 | URL | コメント編集

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