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2011.04.18(Mon)

TRIANGLE第5話「何もかも忘れて」



スタジオ収録も無事終わり、観客らは出演者にサインを求めたりしている。
もちろん絵梨子もAngelの二人の所へ行き、この間の楽屋で会ったことを話していた。
その隣で苦笑いをしてる香にリョウは「君はどっちのファンなんだ?」と
わざとらしく質問してきた。


「え・・・?お二人とも大好きですよ・・・?」

「ほう・・・」

「オレの事も好きなんだね!ありがとう!」


香の言葉に言葉を濁らせるリョウ。
ミックは嬉しそうに香と握手していた。


「わ、私もどちらも大ファンですよ!!」

「あはは、ありがとう!」


絵梨子も割って入り負けじと二人へアタックしているが
二人の目線は香へ向けられていた。





「わぁ~二人といっぱい握手してもらっちゃった~。嬉しいなぁ♪」

「うん、そうだね」


収録も終わり、他の観客と共にスタジオを出て行く香と絵梨子。
そんな中、香の携帯がメールを着信した。


『カオリちゃん、来ていたんだね。

今ちょっと会えないかな?

確かめたいことがあるんだ』


ミックからのメールだった。


(確かめたいこと??)


折り返しメールでどこで会うのかを聞いてみると、近くにあるホテル
で落ち合おうということになった。


絵梨子には急用が出来たから、先に帰って言うと「最近忙しくない?」と
何気に突っ込まれ焦ったが、そこは笑い飛ばして逃げ切った。


絵梨子と別れた香は、局近くにあるホテルへ足を運んだ。
そこは立派にそびえ立つ高級感たっぷりのホテルだった。


(こんな所で落ち合うなんて、ミックさん目立たないのかな?)


そう思って中に入ってみると、これまたロビーも高級感たっぷりで
香には場違いかと思ってしまうほど。

呆然と突っ立てると、後ろから歩いてきた人に一瞬腕を触られ
ハッと周りを見渡すと、少し先を歩いていった男性がこちらをチラッと見て
左手人差し指で小さく手招きをした。

よく見たらその人はミックだったのだ。

わけが分からないまま、とりあえずミックに着いていく。
何人か乗り合わせになったエレベーターに他人のフリをする二人。
ミックが降りる階を押すと香もそれに合わせて一緒に降りた。


辿り着いた先は、一室だった。


香は無防備に何にも思わずミックが開けた部屋に他人に見られぬよう
サッと入っていった。



カチャ・・・


ドアを閉め、部屋にあるソファーに座り込んだ。
香もミックより少し離れた場所に座った。


「ふぅ・・・やっと二人っきりになれた」


ガバッと後ろから抱き付かれた香。


「!」

「キミがまさか今日の収録に来ているなんて驚いたよ」

「ミックさん・・・」

「あ、ねぇ・・・そろそろ“さん”付けで呼ぶの止めない?
それと敬語もやめて・・・」

「え、でも」

「お願いだ・・・」

「うん・・・わかった。さん付けも敬語もやめるよ」


後ろからグッと強く抱きしめ「ありがとう」と囁くミック。


・・・キュン。


どうしてこんなに苦しいんだろう。

あたし、ずっと恋愛なんてしない、好きにならないって思ってきたのに
Angelの二人を同時に好きになってしまったみたい。


一番いけないパターンじゃないの・・・


でもホントずっと恋なんてしてこなかったのに、封印してきたのに・・・


実はあたし、中学時代男子生徒に虐められてたの。
理由を聞いてみれば「好きだったから」だけど・・・
それは凄い傷に残っていてあれから私は男性恐怖症になってしまった。
その男がいなければ、もしかしたらあたしはもうちょっと自分の魅力に
気付いていたのかな。

だから今まで男性と一度も付き合ったことが無いわけで
いつも二人にはドキドキさせられっぱなしだった。

でも、二人があたしを真っ直ぐ気持ちをぶつけてくるようになって
自分の心の鍵も無くなって一気に人を好きなるって感情が溢れ出してる。


好き・・・好きだよ。


二人とも大好き・・・なんてわがままなんだろあたしって・・・
絵梨子が聞いたら絶交されそう。



「カオリ・・・好きだ。初めて逢ったときからずっと」

「あ、あ・・・たしは・・・」


――ミックって結構遊んでるらしいよ。


そういえば、絵梨子そんなこと言ってたっけ・・・
まさかと思うけど、ミックって誰にでも優しそうなイメージあるよね。

どうなんだろう・・・


「本当にあたしだけ?」

「ああ、好きさ」

「・・・噂で“Angelのミックは遊び人”なんて聞いたから」

「キミに出会う随分前の話だよ」

「そうなんだ・・・」

「今は違う。カオリしか見えない」


(バカみたい、あたし・・・何疑ってるのよ。
疑う権利なんてあるわけないのに。恋人でもないんだから)


リョウもミックも超有名なアーティストなのよ?
こんなあたしが恋人になるなんて釣り合うわけがない。


「ごめんなさい・・・」

「カオリ?」


少し緩んだ腕からするりと抜け出し香は部屋を飛び出した。


これでいいんだと自分に言い聞かせる。


ミックからメールや電話が来るが、もう見る気も出る気も無い。
これ以上好きになることが怖かった・・・


ボロボロ止めどなく溢れる涙。それ程好きだったのかと思い知らされる。


道路沿いをトボトボ歩いていると、クラクションが聞こえ一台の車が止まった。
けど、そんなことは耳に入らない香はずっと歩き続ける。


「おい!」


急に掴まれた腕。
ハッと振り向くと、そこにはリョウが突っ立っていた。


「りょ、リョウ?」

「おい、お前、何度も呼んでるのに振り向きもしないで・・・」


香の顔を見たリョウは何かを察したのか掴んだ腕を引っ張り自分の胸に抱き寄せた。


「やっ・・・やめて!」


逃れようと暴れる香を逃すまいと強く抱きしめる。


「い、痛いってば・・・」

「一体何があった。それにマンションに来いと言ったはずだろ」

「・・・・・・」


俯き無言を貫く香に痺れを切らしたリョウは、そのまま抱きかかえ歩き出す。
驚いた香は必死にジタバタ暴れるがリョウの腕力には勝てない。


「じっとしてろ」

「降ろして!!」

「うるせぇな~」


近くに止めてあったリョウの車に香を乗せすぐに走り出す。
助手席に乗った香はもう抵抗はしないものの、ずっと無言で俯いたまま。


「ったく・・・これだから女はめんどくせぇ・・・」


しばらく車を走らせ着いた場所は一等地に建つ高層マンションであった。
地下駐車場に車を止め、助手席の香を連れだしてまた抱きかかえる。


今度は一切の抵抗を見せない香。
リョウの力には到底適わないことを思い知らされたからだ。


抱きかかえたままエレベーターに乗り最上階へのボタンを押す。
途中何度か扉が開き目撃されてしまうが、リョウは微動だにせず
香も顔を埋めたまま黙り込んだままだった。


最上階に着き、リョウの部屋の前までやってきた。
香はいまだがっしり抱きかかえられ逃げられない。


ガチャ・・・


部屋に入るとすぐに寝室へ行き抱きかかえられた香を勢いよく降ろした。
そしてリョウは無言で服を脱ぎ始める。


その光景に香は目を見開き驚く。


上半身だけを脱いだリョウは香が転がるベッドに横になり身体ごとそっぽを向く
香を抱き寄せる。


「なっ・・・何するの!?」

「何もしねぇよ」

「・・・え?」

「ん・・・なんかしてほしいのか?」


フルフル首を振って否定する香。


「なら、このまま寝るぞ」

「え・・・えええ!?」


(無断で外泊したら親に怒られちゃうよ・・・)


「今すぐ家に帰えして!」

「ダメだ」

「なんで!?」

「今帰したら、もうお前に会えない気がする」

「!」

「・・・本当に何もしない?」

「ああ・・・」

「なら、親に連絡して良いかな・・・」

「ああ・・・」


香はすぐ親に「絵梨子の家に泊まる」と連絡を入れた。

絵梨子にもその事を連絡すると「え?なんで私の家?」
と返ってきたが、今は説明できないから今度話すと言って電話を切った。


「連絡終わった。とりあえず大丈夫」

「そうか」


そしてまたベッドに戻った香は手招きするリョウの腕の中へ入り
そっぽを向いた状態で眠りに付く。


ギュッと目を瞑ったが、眠れるわけがない。
始めてきた場所で初めて男性と眠るなんて。
それも相手がAngelのリョウなんてあり得ない。


ドキドキと胸の高鳴りが自分の中で響き渡る。
ふと、横のリョウを覗き見ると目を瞑っている。が寝ているのかは分からない。
でも、その寝顔はあどけなくて思わず見とれてしまった。

そしていつの間にか香は向かい合わせに抱き付き温もりを感じる。
リョウもグッと抱き寄せ顔を近づけてきた。


「お、起きてる・・・?」

「・・・んー?」

「あ、寝てた?起こしちゃったかな・・・?」

「・・・少し寝入ってた」

「ご、ごめん。そのまま寝ていいよ」

「んー・・・そんな抱き付かれてたらゆっくり眠れねぇよ」

「あ、ごめん。今離れる」


離れようとするとリョウは腕に力を入れ離そうとしない。


「え?・・ちょっ」

「離れるな。俺の傍に居ろ」


リョウの言葉に香は涙を浮かべ抱き付き泣き出した。
頬に手を当てポロポロ流す涙を拭い取り、少し開いた唇に深くKissをする。
最初は戸惑っていた香も、封印しようと思っていた想いが溢れ出す。

香もリョウにしがみつき深いKissを繰り返す。
何もかも考えられないほど目の前の人しか見えない。


「んっ・・・ぅん・・りょ・・・」


香の微かな言葉にKissを止める。


「・・・なんだ」

「好き・・・凄く好きなの・・・」

「ああ、分かってる」


着ていた服も全て剥がされ、リョウもジーパンを脱ぎ捨てる。
ベッドに押しつけ、獲物にむしゃぶりつくように香の身体にKissを落とす。


あぁ・・・リョウ・・



香の甘い吐息だけが部屋に響き二人は無心にじゃれ合った。


何もかも忘れるくらい熱く深く・・・




To Be Continued...


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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

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Comment

かいと様こんにちは^-^。だい5話読みました。

ミックとリョウの男性二人に同時に告白されて、とまどってたかおりんですが・・・やっぱリョウの方が好きなんだね♡ 
きゃー、りょうってばやる~♡かおりんとラブラブじゃない。
二人のもっこりシーン見られて嬉しいですv-v。

さや | 2011年04月19日(火) 12:46 | URL | コメント編集

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