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2011.04.23(Sat)

TRIANGLE第6話「Good-bye」

今回はちょい短いです。
この話はB'zの「月光」を聴きながら書きましたので
聴きながら見ると雰囲気が伝わるかもです。





――翌々日、朝


カーテンの隙間から朝日が差し込む気持ちの良い朝に携帯が鳴り響く。
リョウは不機嫌そうに携帯を取りディスプレイを見る。
ミックからの着信のようだ。



『リョウ!』

「なんだ朝からうるせぇな」

『お前、今テレビ点けて見ろ!』

「んだよ・・・」



「――Angelのギタリスト・リョウが一昨夜若い女性を

自宅マンションに連れ込むところを多数目撃され――」



「・・・ちっ」


(・・・やはり俺だとバレてたか)


『おい!リョウ!お前カオリに何したんだ!?』

「うるせーな」

『いい、今からお前の所行くから待ってろよ』

「ふん、いいぜ来いよ」



――1時間後・・・



ガチャッ!!


「リョウ!!」


ドカッ!

部屋に入った途端リョウに殴りかかったミック。
だが、寸前の所でリョウは交わしファイティングポーズ。


「俺に勝てるとでも思ってるのか?」

「ふざけんな!カオリに何したんだよ!」

「何もしてねぇよ」

「お前!ふざけんな!!」


怒り狂ったミックはまた殴りかかろうとするが、素早く交わされ
軽く腹にカウンターパンチを喰らった。


「うっ・・・」

「俺がボクシングジムで鍛えてるのお前も知ってるだろ」


腕を組みながら上から目線で言うリョウ。
だが、一つ溜息をつくと手を差し出した。


「だからなんもねぇーっての」


歯を食いしばりながらミックは立ち上がった。



何もなかった・・・っか・・

一昨日の夜、俺とカオリは何度もKissを繰り返し裸で触れ合った。

だが、香は急にまた泣き出したんだ。




「どうした・・・?」

「ごめん・・・やっぱりこれ以上ダメ・・・」

「・・・・俺に不満か?」

「ううん・・・違う。あたし、あたしのがいけないの・・・」


ボロボロ涙を流し訴える香に俺はそれ以上何もすることが出来ず
シーツをかぶせると寝室を出てリビングのソファーで眠りに付いた。


翌日、起きるとそこにはもう香の姿は無かった。


俺はまた女に裏切られたのかと脳裏を過ぎった。
だが、どうしても香のことを思い出すと、そうは思えなかった。



    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



あれから、あたしは明け方頃にマンションをソッと出て行くと
始発電車で自宅まで帰って行った。


自分の部屋に入った途端、緊張の糸が切れて止めどなく涙が溢れた。

どれくらい声を殺して泣いただろう。

これまであった出来事を1個ずつ思い出しては溢れる涙。

どんなに泣いても二人を忘れることは出来ない。
忘れるどころか、もっと好きになっていく。


でも、これ以上好きなっちゃダメってあたし自身が言う。


リョウと裸で触れあいKissをしたあの夜。

もう何もかも忘れてこの人と一つになれたらって思った・・・

だけど、脳裏に浮かんだ


――カオリ・・・好きだ。初めて逢ったときからずっと・・・


ミックの言葉に、胸が張り裂けそうになった。


どれだけ自分は贅沢でわがままなんだ。
二人に好意を持たれてるのに、それに流されっぱなしで
自分の気持ちを整理出来ず、二人に曖昧な事ばかりしてきた。


そして、あたしは決めた。


二人と連絡を取らないって。


ホント、わがままだあたし・・・





その翌日目撃されてしまったリョウの恋人騒動が報道される。

もちろん絵梨子にもこの事はすぐ耳に入り、学校では嘆いていた。
全てを知っている香にとって心苦しい事だったが、この時は告白できなかった。



そして、ミックはリョウの言葉を信じ、怒りを収めた。

だが、マスコミはしつこくリョウに付きまとい、レコーディング中だったリョウは
数日間スタジオで寝泊まりを続けた。




――あれから、高校卒業間近・・・


香も新たな目標のため動き出していた。


「絵梨子、ごめんね。こんな所呼び出して」

「どうしたの?屋上で話そうだなんて。何かあった?」

「うん、色々大あり」

「まさか、彼氏でも出来たとか!?
あ、前の無断外泊の事と関係有り?」

「・・・うん、さすが親友、するどい」

「で、なによ?」

「えっと、実はね・・・」


これまであった出来事を大まかに話した。


「嘘ー?ホントにー!?」

「やだ、絵梨子、声大きすぎ!」

「だ、だ、だ、だってAngelだよ!?」

「うん・・・」

「本当にあのライブから知り合いになったの!?」

「うん・・・ごめんね。ファンなのに何も言わなくて・・・」

「でもなんで、今は逢ってないの?逢ってるなら一度私も
逢いたかったわ・・・」

「・・・ごめん。もう連絡は取ってないのよ」

「なんで?もったいないじゃん。
折角二人が香のこと思ってくれてるんでしょ?悔しいけどさ~」

「う、うん・・・でも決めたのよ。目標が出来たし」

「目標?」

「うん、その事なんだけど・・・・」





    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





――桜が咲き乱れる4月・・・



絵梨子はデザイナーという夢を叶えるため、専門学校へ入学。
他の友達らも大学へ進学したり、就職したりとお祝いムード一色だった。

そして、香は自分の夢のため見送る家族と共に空港へ来ていた。


家族の心配する声に香も泣きそうになるが、そこはグッと堪えて笑顔を見せた。


「あたし、行くから」

そう言うと家族に向け大きく手を振る。

「じゃ、またね!」


空港内のアナウンスが流れると香は出発ゲートまで一人歩いていった。

途中、絵梨子や友達からメールが沢山入っていた。
そのメールに返信をし終えると、Angelの二人にもメールを送った。
たぶんこれが最後のメール。


『お元気ですか?お久しぶりです香です。

ずっと連絡しないでごめんなさい。

そして、気持ちに応えられなくて、本当に

ごめんなさい・・・

自分に自信が持てなくて、自分は二人に

釣り合わない存在だって思ってました。

それを変えるために私は夢に立ち向かう

ことにします。

だから、またどこかで偶然出会えることが

あったら・・・         では、さよなら』






その頃、ライブツアーのリハーサル中だったAngelの二人。
休憩の合間にそのメールを見ていた。

リョウやミックはそのメールに一切返信はしなかった。
香の気持ちを察したのだろう。




一人飛行機に乗り込んだ香。

窓際の席に座り、外を眺める。

住み慣れた地を眺めていると、少し寂しく思えて・・
でも、これから行く地への期待も大きくなる。




「さよなら、日本。そして行ってきます」


さよなら・・・




そう心で呟き、香は一人海を渡った。




To Be Continued...


次回、最終話。
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Comment

かいと様こんにちは。
第6話読みました。

やっぱ香の性格からして、ミックを無視してリョウの気持ちを受け入れる事は難しかったかな・・・
リョウとミック二人に同時に愛されてとまどった香が、考えて出した結論だけど、なんかせつないね・・・
香の夢ってなんだろう・・・最後はハッピーエンドになるよね**
さや | 2011年04月24日(日) 15:37 | URL | コメント編集

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