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2011.04.29(Fri)

都会の天使第二章 第七話「思惑」

めっさシリアスすぐる。
香や撩がもう大変なことになります。苦手な人はUターン推進。




とある施設の一室のベッドに縛られうなされる香。


『撩って呼んでくれていいぜ』


撩・・・?


『お前の淹れたコーヒー美味いな』


あなたは一体?


『コイツは父さんを殺したんだ!』


どういうことなの!?


『こんなだらしねぇ男ですまない・・・』


だから、あなたは一体・・・


『ああ、俺も・・・』


うっ・・・あ・・・


あああっ・・・・・!!

撩!!・・・いやああぁぁ!!



香の脳を刺激する装置を付け常に微弱な電流で失った記憶を呼び覚ます。
それはもの凄く頭が割れるほどの痛さを伴い、香は何度も意識を失っていた。


「ボス、これ以上流し続ければこの女の精神が崩壊する可能性が出てきます」

「フッ・・・知るものか。どうせ始末する女だ」

科学者の言葉に海原は聞く耳を持たず、電流を流し続けた。


「うああああぁぁぁぁ!!!!」


研究室に香の悲鳴がこだましていた。




一方その頃、美樹とファルコンは名取かずえを抱えキャッツに戻ってきた。
店に入りみなカウンター席に着くと美樹がかずえを気遣い一杯のコーヒーを差し出した。


「飲んで、かずえさん」

「ありがとう美樹さん・・・」


かずえは一口飲むと、これまでのことをゆっくり話し始めた。

海原に連れ去られ、ある薬を完成させられたこと。
私にしか出来ない技術を使わなければ完成しなかったの。

だからと言って、はじめは失敗をするフリをして完成させなかった。
あの薬を完成させてはダメだと私自身分かっていたから。

けど、脅されたわ。
私の大事な家族や友人を殺すと言ってきた。


・・・そんなの、ずるい・・・ずるいと思った!

けど、拒否なんて出来ない・・・
本当にこの人は私の両親や周りの友人を殺すと感じたから

仕方なかった・・・本当にごめんなさい・・・


「かずえさん・・・」

疲れ切ったその表情のかずえに美樹は心配になり背中をさする。


「お疲れの所申し訳ないけど・・・
もう時間が無いの、担当突入に聞くわ。
その薬って一体何なのかしら?」


「それは・・・PCP、別名エンジェルダスト」

「ええ!?それは確か悪魔の薬とも言われた最悪のドラッグでは!?」


驚く冴子にかずえは冷静に淡々と答えていく。


「ええ・・その通りよ。
人によって幻覚は違えど、凶暴性は半端じゃない」

「Miss かずえ。それは元に戻すことは出来るのかい?」

「ええ、まぁ・・・元に戻るまで24時間ってところかしら。
でも今回作ったのは改良型なの。だから48時間掛かるはず」

「なんですって!?そんなに身体が持たないわ!」

「冴子さんの言うとおり、いくら冴羽さんでも身体がボロボロになるんじゃ・・・」

「一応ひとつだけ手はあるわ・・・
作用を薄れさせる薬を作れば何とかなるかもしれない」

「じゃあ、それ早々に取りかかれるかしら?」


冴子の言葉に頷き「私の研究所に連れて行ってください」と告げると
すぐに冴子の車で研究所へ向かっていった。


「じゃ、冴子さんたちが戻るまで香さんの居場所を全力で探るわよ!」

「おう、わかった」


それから、美樹とファルコンはすぐに裏情報を調べ、情報屋などにも探りを入れる。
ミックもある程度の武器の準備を整えた。


PCPに浸食されたリョウがどれほどのものなのかオレには想像がつかない・・・
だが、命を掛けてリョウを苦しみの縁から救い出し、そして香を無事救わなければ!


・・・オレが犯した過ちが消えるわけじゃないけどな。





「うー!うー!!あっ!!ああぁぁ!!!」


隔離室に鎖に繋がれ必死に身動きする狂気と化した撩が叫び続けている。
それを部屋の外から誇らしげに見つめる海原の姿があった。


「ハッハッハッハ。私に可愛い息子よ。そろそろ準備が調いそうだ」

「ぐっああっ・・・あああぁぁ」




その頃、場所を探っていた美樹とファルコンらは
ある情報屋から有力な情報が入りその場所へ向かっているところだった。


「Mrs.ミキ、サエコには連絡済みかい?」

「ええ、連絡してあるわ。早急に薬を持ってくるそうよ」

「出来たんだね!」

「そうみたいね。良かったわ・・・でもまだ安心はできない・・か・・・ね、ファルコン」

「ああ、早く香を見つけ出さなければいけないぞ!」

「そうね!!」


ファルコンは車を走らせ目的の場所まで急いだ。

都心より少し離れた場所にある大規模な研究施設。
それがユニオン日本支社だ。

美樹や海坊主は武器を持ち派手に門を破壊する。


「お、おいおい・・・豪快だなぁ・・・」


呆れるミックを余所に急いで中に入っていく二人。
遅れてミックも銃を構えつつ中に入っていく。


派手な登場で施設の警報が鳴り響く。

警報で出てきたユニオンの手下達に目掛けバズーカで豪快に吹っ飛ばす海坊主。
海坊主の挑発で館内のユニオン幹部らや社員が総動員で襲いかかる。


だが、それを狙っていた美樹はミックと共に館内に侵入成功していた。


「ファルコンありがとう・・・ミックさん行くわよ」

「それじゃあ、これより先へはオレが案内するよ」

「ええ、お願いするわ」


ミックは、何度か日本支社に顔を出したことがあった。
その経験で建物内部の事はだいたい頭に入っているのだ。


(恐らく・・・撩が居るとしたら、研究者達が大勢いるブロックかもしれないな・・)


「ミキ?」

「何かしら?」

「恐らくだが、もしかしたら撩は地下3階にあるAクラスを扱う研究ブロックに
捕らわれているかもしれない」

「Aクラス?」

「ああ、かなり危険な薬品を扱う場所さ」

「そこに冴羽さんが・・・いいわ、行ってみましょう」




その頃、香は電流を流され続けまた気絶をしてしまったところだった。


「もう、いいでしょう・・・撩の所へ連れていきましょう・・・
ネズミ共も進入してきたようですしね・・・」


海原は不気味な笑みを浮かべると、実験台から香を抱きかかえ
一人撩の元へ向かうのであった。


その頃、ミックと美樹は走りながら敵を蹴散らしていた。


「くそっ、何なんだこの敵の数は!前に来たときはこんなに居なかったはずなのに!!」

「狂気と化した冴羽さんがいるんですもの!抑えられる人数を確保していたのかも!!」

「ああ、そうかもしれないな!!だが、もし撩が覚醒したらカオリも危ない!!」

「ええ、早く見つけないと!!」


ピピピピ・・・

「ファルコンから連絡だわ」

一旦、人目に付かない場所に身を隠し電話に出た。

『冴子が到着した。そっちへ向かうから行路を教えてやってくれ』

「ええ、わかったわ。
ミックさん、冴子さんに詳しく道筋を教えてあげて!」

「リョーカイ!」


ミックは、これから行こうとしているブロックまでの道筋を冴子に知らせた。


『わかったわ。すぐそっちにファルコンと共に行くから、
もし撩に出くわしたらなんとか時間稼ぎしておいて!!』

「OK!サエコもくれぐれも気を付けて!」

『ええ、じゃあ、またあとで!』


話しを終えその場から離れようとすると、館内放送が流れ始めた。


『・・・ネズミ共、よく聞くがいい』

「こ、これは海原の声!?」

「ええ?」


こちらへ向かっているサエコ達の耳にも届いていた。


「海原・・・一体何なのかしら・・・」

「フン・・・早く行くぞ冴子」

「ええ、わかってるわ!」


『これから、素晴らしいショーを始めるとしようではないか!
さぁ、君たちも早くここへ来るがいい!』

「な、なんだって!?」

「ミックさん!急ぎましょう!!」

「ああ、そうだね!!」


そして、ミックと美樹は目的の階へ到着し、周りを見渡してみると
研究員達は既に逃げ去っておりAブロックには気配を感じられない。


「この先に確か実験室があったはずだ」


ミックが音を立てないようにその実験室へ近づいて見てみると
ガラス張りの奧に見えるのは、確かに撩だった。

狂気の撩



「あれ・・冴羽さんなの?」

「ああ・・・正気を失ってしまっているようだ・・・」

「そんな・・・」


防音で頑丈な作りの実験室は狂気となった撩の奇声と暴れて叩き付ける音さえも
吸収され聞こえない。

陰に隠れ見ていると海原が香を抱きかかえやってきたのが見えた。

「香さん!」

美樹が行こうとするのをミックはすぐに止めた。

「シッ!だめだ」

「なぜ?」

「海原の右足は義足なんだ。その義足には爆弾が仕掛けられててね・・・
海原自身が死ぬか、義足に弾でも当たれば即爆発だ」

「じゃぁ、どうやって香さん達を救い出せばいいの!?」

「オレに考えがある・・・」


ミックはそう言うと海原目掛け走っていった。




To Be Continued...


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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

10:48  |  ◆パラレル小説◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こんにちは、第7話読みました。

海原のばか~、ひとでなし~、それでも人間なの!!
いいえ、人間じゃなく、人の皮を被った悪魔だったわね・・・
香は、記憶が戻りそうだけど、その前にリョウと何かありそうだし・・
狂暴になったリョウには、元の心が残っているか解んないし、もし残っていたとしたら、絶対香を助けるだろうね・・・
ファルコン、美樹、ミック・・・早く二人を助けて・・・
さや | 2011年04月30日(土) 16:06 | URL | コメント編集

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