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2011.05.14(Sat)

都会の天使第二章 第八話「救出大作戦!」

第八話「救出大作戦!」



「ミキ!早くカオリを!!」

「わかったわ!!」

「何をする!ミック!!裏切り者め!!」


ミックは、海原の隙を狙い後ろから羽交い締めし手から離れた
香を美樹に任せ何とか海原の動きを止めていた。


「クッハハハハ!!邪魔はさせん!!」

「!?」


海原は手の中にあったリモコンスイッチを押すと、実験室のロック解除音が聞こえた。


「撩!!侵入者を殺せ!!」


撩は解除されたドアを蹴り飛ばし奇声を発しながら出てきた。


「・・・コロス・・・シンニュシャ・・・コロス・・・」


羽交い締めされていた海原は、撩の事によって気が緩んでしまったミックの
隙を狙いすり抜けると逆に羽交い締めされてしまった。


「撩!こいつが侵入者だ!早く殺ってしまえ!!」

「くっ・・・海原ああぁ!!」


迫り来る撩に焦るミック。
撩はミックの前に立ち、胸ぐらを掴むと勢いよく放り投げ壁にぶち当たった。

受け身体勢を取ったミックは何とか怪我を免れ、すぐに起きあがろうとすると
そこにはもう撩の姿があり背中を勢いよく潰された。

「ぐああああ!!」

「み、ミックさん!!」

「ほう、そこにも侵入者がいたようだ。撩、あの娘も侵入者だ」

「ミキ!!逃げるんだ!!」


と、そこへ海坊主と冴子が到着した!


「待たせたわね!!海原覚悟しなさい!!」

「これはこれは、警視庁の女刑事さん・・・ふふふふ」

「あなたを逃がさないわ!!」

「さぁ!!撩!!そこの男と女も侵入者だ!!!」


海原は撩に指示を与えると奧にあるエレベーターへ入っていった。


「くそっ・・・あのエレベーターはヘリポートまで通じるやつだ・・・!」

ギリギリと背中を踏まれるミックは声を絞り出す。

「なんですって!?早く追わないと・・・
その前に撩!あなたのその狂気をどうにかしないといけないわね!!」

「俺が奴の動きを止める。冴子はその隙に薬を頼む!」

「分かったわ、ファルコン!」


弱るミックを踏み続ける狂気の撩にアタックを仕掛ける海坊主。
撩はよろめくがすぐに体勢を整え、海坊主へ飛びかかると倒れた海坊主の
胸ぐらを掴みながら立ち上がった。

海坊主は必死に抵抗をするが、もの凄い力で太刀打ちが出来ない。


「う・・・ぐぐ・・」

「オマエヲ・・・コロス・・・」

「ファルコン!!」


美樹が名を呼ぶと、白羽の矢が向けられ海坊主を片手に引きずりながら近寄っていく。


「美樹さん、香さん!!
どうしたらいいの!これじゃあ、埒(らち)があかない!」


美樹の目の前まで迫った撩は美樹の胸ぐらを掴み自分の顔の位置まで持ち上げた。

傍らに横たわる香は意識を微かに取り戻し、傍で美樹の唸り声を耳にしハッと目を開けた。
すると目の前で美樹が持ち上げられ苦しそうにもがいていて、足下には海坊主が倒れていた。

香は今の状況を見て混乱しそうになったが、倒れている海坊主が
香が意識を取り戻したことに気付いたようで微かな声で訴えかけてきた。

「香・・・これ・・これを」

持っていた薬が入るピストル型注射器を香に放り投げ渡した。

「こ、これは?」

「それを・・・撩に・・・」

「撩・・!?」


今の言葉にピクッとし、動きを止めた撩。
美樹の胸ぐらを掴んでいた手を離し、後ろへ放り投げた。
そして、目の前にいる香を睨み付け「オマエヲ、コロス」と言い放つと
胸ぐらを掴み持ち上げた。


「シンニュウシャ・・・ハイジョ・・・コロス・・」

「りょ・・・撩!!冴羽撩!!あなたの名は冴羽撩よ!!」

「・・・コロス」

ググッと掴む力が強くなる。
苦しさを必死に堪え声を絞り出す香。

「お、お願い・・・・!あ、あたしよ!・・か、香よ!」

「香さん!?まさかあなた記憶が・・・」


海原の思惑により香の記憶が戻り、今逆の立場になってしまった。
記憶を取り戻した香。そして狂気となり全てを忘れてしまった撩。


香は掴まれている手を必死に抑え抵抗していたが、その手を離し
撩の腕に手を伸ばし涙を流して必死に訴えた。


「りょお・・・あなたに・・ちゃんと言ってなかったよね・・・」


「好き・・・大好きなの・・・!!だから、お願い・・・目を覚まして!!」


――ドクン


次の瞬間撩の動きが急に停止し、胸ぐらを掴む手が緩んだ。
すぐに香は撩の手から逃れ腕を伝い撩の上半身に抱き付いた。


大好きだよ


涙を流しながらキスをすると首の後ろにピストル型注射器で薬を打った!


「うっ・・・あああぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」


打たれた撩は頭を抱えもがきだした。同時に香は振り落とされ海坊主にキャッチされた。
撩はその場に倒れ込み意識を失った。


「よくやった、香!」

「う、うん。でもあの薬は何?撩は元に戻るの!?」

「大丈夫だ。頭の切れる嬢ちゃんが作った薬だ。絶対治る!」


ガシッと抱きしめ香を落ち着かせる海坊主。
そして、傍に倒れ込む美樹も抱えると冴子がいる場所まで走った。


「ファルコン!私は海原を追うわ!」

「ああ!!」


その時、施設内にサイレンが鳴り響いた。


≪――あと10分でこの建物は爆破されます。
建物内に残る全ての者は直ちに避難してください。繰り返します――≫


「「「!!!」」」


「海原のヤツ!遠隔操作で時限爆弾のスイッチを押したようだ!」

「私達もろとも証拠隠滅しようっていうの!?」

「でも、大事な息子の冴羽さんを置いてそんなことするの?」

「アイツはそういうヤツさ。どんなに愛してたって結局は自分が大事さ」

「ここは、脱出した方が良さそうだな。俺は撩を担いで行く。
ミック、お前一人で行けるか?」

「ああ、なんとか大丈夫だ」

「私と美樹さんは香さんを連れて行くわね!健闘を祈るわ!!」

「GOGO!!」


≪――残り時間8分です。――≫


ミックの合図でみんな一斉に走り出し、制限時間内に脱出するために
エレベーターを使わず階段を上がっていく。

施設内の長い廊下を走り抜け、途中倒れそうになる香を冴子や美樹が
ガッシリ掴み全速力で走っていく。


≪――残り時間3分です。――≫


やっと一階まで辿り着き、外へ出たときヘリポートから一機のヘリが飛び立っていた。
それを余所に急いでその場から離れる一行。

走って走って走りまくる。


・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


地鳴りと共に爆音が立て続けに鳴り爆風が吹き荒れ建物が炎に包まれていく。
一行は地面に伏せ飛び散る瓦礫から守るため海坊主が美樹や香を包み込む。

崩れて行く建物を呆然と見るミック。


(海原・・・くそっ・・・なんとしても居場所を突き止めてやるからなっ!!)




――早朝


撩は槇村診療所に担ぎ込まれ、他の仲間も傷を負っているため入院となった。

帰りが遅く香を心配していた秀幸にも経緯を説明され、無事に帰ってきた香を一頻り抱きしめていた。

冴子より連れてこられたかずえがその後の撩を治療。
精神もなんとか安定し、香も傍で見守っていた。

だが、あまりにも強力な薬だったため、なかなか目を覚まさない。
撩は夢の中で彷徨っているのだろうか、うなされていることが多かった。


――入院から二週間が経過した。

他の仲間も先に退院し、病室には撩一人だけになっていた。


「ん・・・・・うううっ・・」

「またうなされてる・・・」


撩の傍で心配する香。
痩せこける頬を触り一つ涙を落とす。

少し眠たくて撩のベッドに入るとウトウトとし始める。
眠気で意識がフワフワとしていると現実なのか夢なのか撩の声が聞こえる。


「かおり・・・香・・・」

「う・・・うん・・?」


なんとか保った意識でもう一度耳を済ますと、やはり撩の声がし眠っているはずの
撩をもう一度見てみると・・・


「香・・・?」


こちらを見ている撩と目があった。


「撩!?」

「良かった・・・またお前に何かあったのかと焦ったじゃないか・・・
っていうか、俺・・・の身体すげー重てぇな」

「りょお!やっと目を覚ましてくれたんだね。良かった・・・」

ガシッと撩に抱き付き泣きじゃくる。

「か、おり?お前記憶戻ったのか?」

「うん・・・ごめんね。ずっと忘れていて・・・」

「いいんだ、俺が悪いから・・
それより、俺は何日くらい眠っていたんだ?」


香は撩が狂気になってからの事やみんなが助けてくれたことを
全て話して聞かせた。


「ああ・・・そうか・・・俺は親父に薬を打たれ・・」

「あたしもその人に電流を流されて記憶を呼び起こされたの」

「親父が記憶を?」

「ミックさんが言うには、恐らく記憶を取り戻したあたしをあなたに殺させるためとか・・」

「奴ならやりかねない。
すまない、俺のことで危険な目に遭わせちまって」

「いいの・・・いいのよ。好きな人が元に戻ってくれたんだもん」

「香・・・・好きな人って俺のこと・・?」

「も、もう!分かってるクセに!」

自分の腕の中でボンッと顔を真っ赤にした彼女が可愛くて、堪らなくギュッと抱きしめる。
ずっと触れたくて仕方なかった撩は抑えきれずキスをし、何度も名を呼んだ。

病室でキス


そして、そのまま二人は抱き合ったまま眠りに付き、様子を見に来た秀幸は
撩が目を覚ましたことに気付いたが、二人を起こさないようにそっとしておくことにした。


意識が戻ったことを冴子に連絡を入れた。


その日の午後に目を覚ました香。
既に撩は起きおり、身体を起こし香の顔を見つめていた。


「よっ、やっと起きたな。お姫様」

「う・・・ん?りょ、撩。おはよう」

「もう、みんな来てるぜ?」

「え?」


周りを見てみると、病室には秀幸や冴子、ミックにかずえ、美樹や海坊主が
冷やかしながらこちらを見ていた。

それを知った香は顔を真っ赤にし撩の方へ顔を埋めてしまった。


「あはは、何照れてるんだよ」

「だってぇ・・・」


クスクスと病室内が和やかな雰囲気になっている中、ミックが険しい顔をして
撩に近寄り声を掛けてきた。


「リョウ・・・すまないな色々と・・・」

「ん・・・いいさ。もう済んだことだ」

「サンキューリョウ・・・
ああ、海原のことだが・・・お前アイツの居場所分かるか?
ここ二週間探してみたんだが日本国内にまだ居るってことくらいしか掴めていないんだ」

撩の表情が急に怖々しくなり怒りに震えだした。


「親父か・・・あいつは恐らく、あいつしか知らない場所に潜んでいるんだろう」

「そんなところがあるのか」

「香から聞いたが、あの爆破した日本支部以外にももう一個施設があったはずだ」

「よし、その場所を探してみるか・・・そしてオレがヤツをうつ!!」

「・・・ミック。俺も行く」

「お前はカオリの側にいろ。もう離れちゃいけない」

「・・・ううん、ミックさん。撩と一緒に一緒に行ってあげて」

「カオリ?」

「あたしが反対しても撩は絶対行くって分かってる。
だからもう端から反対しないわ」

「すまない、香」

「ううん、いいの。撩?無事帰ってきてよ」

「ああ、分かってる。お前を一人にしない」


そして、その後撩は退院し、自宅マンションへ帰っていった。

出発は撩の回復を含め一週間後だ。



To Be Continued...


【あとがき】
今回は二個も挿絵描いちゃった(*ノωノ)
感想お待ちしておりまーす♪

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

09:13  |  ◆パラレル小説◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こんにちは。
第8話読みました。
 
リョウが香を襲ったらどうしよう・・・って思ってたけど、やっぱどんな薬を打たれ自分を忘れたとしても、心から愛する者は覚えているんだね♡
香を襲うギリギリの所で、止まったもの・・・正に愛の力よね♡♡♡
海原の電気ショックのせいとは言え、香の記憶も元に戻ったしね。
後は・・・海原を倒すのみ!!
りょう勝ってね。香を悲しませないでね。







海原は、やっぱ人間じゃないよね・・・
さや | 2011年05月16日(月) 16:53 | URL | コメント編集

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