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2011.12.24(Sat)

「特別なクリスマス」

2011年クリスマス特別作品。
最後に大きな甘イラストを載せてあるので後ろにご注意下さいw
※奥多摩の後で、恋人になったけどまだ素直に感情を表に出せない2人な設定です。



恋人関係になってどれくらいたっただろうか。

それなのにクリスマスイブは仕事が入っていて、楽しくもなんにもない。

仕事が入る前は香も楽しみにしていたのか、寝室においてある小さなツリーを眺めていることが多かった。

俺は顔や言葉では出さんが、香の笑顔を見るのが一番の楽しみだ。

今年はその笑顔も見れないで終わるのではと思うとちと寂しく思うが…


イブ当日、仕事を終えた俺たちは車を停めている所へ歩いていた。

「はぁ…」

「どった?香」

溜め息をついた香の顔を覗き混むように見つめるリョウ。
至近距離で香は胸が高鳴るが、それを悟られないようにすました顔で「なんでもない」と言った。

「ふーん」

香は誤魔化したつもりだろうが、赤面して動揺してる姿がなんとも可愛らしくてリョウの男心をくすぐっていた。

「寒いから早く帰って暖かいお風呂に入りたいわ」


香にせかされ車に乗り込むと山道を下りだした。
今回の仕事先は山の中にあり、めちゃくちゃ寒かった。

山を降りた先は温泉街で有名な地で所々で湯気がたっていた。

その光景をボーッと見つめる香。
リョウは帰り道を外れ、温泉街にある旅館へ車を走らせた。

「あれ?帰るんじゃないの?」

「もう夕方だぜ?さみーし温泉入っていこうぜ」

「え、いいの?」

「仕事終わったし、疲れただろお前も」

「う、うん。ありがと」

「よし、じゃ~あの旅館へ行ってみっか」

撩の指差した旅館へ車を走らせた。
旅館へ着くとリョウは先に降りて空きがないか聞きに行った。

そこはちょっと古びた旅館のように見えたが、中に入ると綺麗に改装されていて仲居さんが
出迎えてくれていた。

受付へ行っている撩を見るとOKサインを出して手招きをしていた。

(ふう~これで暖かい温泉へ入れそうね。よかったわ)

仲居さんに案内され部屋に着くと、そこはとても眺めの良い部屋で窓から川のせせらぎが聞こえきた。
香は窓から見える絶景に声を上げて感激していた。

「わぁ~!絶景ねぇ~!川の音が安らぐわぁ」

「んな風景こっちで仕事しててなんべんも見ただろ」

「も~撩はつまらない男ねぇ~」

「うっさい。それよか温泉入るんだろ?さっさと行こうぜ」

「うん!」

2人は支度をして早速温泉へ向かった。
この旅館にある温泉は男女別、混浴、ファミリー貸し切りがそれぞれあった。

撩は混浴という言葉に反応してそそくさと走って行ってしまい
その後を香は怒りながら追いかけたが撩は何処かへ消えてしまった。

「はぁ・・・まったくあのスケベ男・・・」

呆れかえりながらトボトボ歩いていると、男女別や混浴場入り口の前に掃除中と出ており
すぐに入れないことに気付いた。

(あら・・・これじゃ~入れないじゃない・・・)

そこへ仲居さんが通りかかり、困っている香を見ると「ファミリー貸し切りは空いてますよ」
と声を掛けてくれた。

(お、良かった!貸し切りならゆっくり入れるよね!)

「あ、でも・・・」

仲居さんが何かを言いかけると同時に香はお礼を言うと即座にファミリー貸し切り場
へ入っていってしまった。

脱衣所で服を脱ぎ手ぬぐいで前を覆いそっと入浴場へ入っていった。
カラカラとドアを開けるとモワーっと温泉の湯気が視界を塞ぐ。

さ~入ろうと掛け湯をするため桶を手に持ち湯に触れると同時に人の気配を感じ
目の前を見ると・・・

湯気の先にはこちらを驚いた顔で見ている撩がいた。

「りょ・・・撩!?」

香はビックリしてその場にへたり込み、手ぬぐい一枚で必死に裸を隠している。

「ちょ、なんであんたがここに居るのよ!?」

「何言ってんだよ。俺もそれ言いたいとこだっての」

真っ赤な顔でその場から動けなくなってしまった香。
仕方ないなといった表情で撩は起きあがると香が居る場所までゆっくり歩き出した。

「な、なんでこっちくんのよ!来ないでよ!」

「おまぁ、そのまんまで居たらさみーだろ。湯に入れって」

「そ、そうだけど・・・」

香はハンマー召喚で撩を潰して即この場を去りたいが、必死で前を隠しているために
ハンマーを振り上げることが出来るはずもない。
それにこんな素敵な温泉に穴でも空けてしまったら思うと何も出来ない。

もじもじしていると、撩は歩みを止めて湯にしゃがみ込んで香に背を向けた。

「これでいいか?これで見えねーだろ」

「あ・・・うん・・・こっち絶対見ないでよ」

「見るわけねーっての。おまぁの裸見たって・・・」

「何か言った?」

「いや、何でもない」

香は意を決して湯に入り、端っこに身を埋めた。
湯は丁度乳白色で入ってしまえば体が見えなくなった。

(・・・とりあえずは入れて暖かくなったけど・・・この状況どうしよう)

チラッと撩を見ると相変わらず背を向けて湯に漬かっている。

「もうこっち向いてもいいわよ・・・」

「ん、ああ」

クルッと向きをむき直して端っこで両腕を頭の後ろで組んで寄りかかった。

「あ~温泉気持ちいいな~・・・これでカワイコちゃんと混浴だったら良かったのに~!」

「ちょ、ちょっとそれどういう意味~!?」

カッとなった香は何も考えず撩に向かってハンマーを振り上げた。
すると慌てて振り返った撩は目の前の光景に驚いていた。

ハンマーを両手で持って立ち上がる香は当然の如く真っ裸。
手ぬぐいも取れてしまっていて露わになっていた。

プルンと大きく膨らむバストにきゅっと締まったウエスト。
むっちりとした太股がなんともセクシーで撩好みのスタイルだ。

撩のデレっとした顔つきに我に返った香は自らの状況に一瞬で真っ赤になり
召喚したハンマーは消え咄嗟に隠そうと撩の目の前で背を向け湯に漬かった。

(もー!何やってるのよあたし!思いっきり裸見られちゃったじゃないの!)

後ろからでもハッキリ分かるほど耳まで真っ赤にした香に撩は愛しく想え
後ろから優しく抱き寄せた。

「え・・・な、ちょ、ちょっと?」

香の言葉を無視して首に顔を埋めてキスを落とす。

チュ・・・

わざと音を鳴らして首にキスマークを付けた。

「あっ・・・」

ちょっと痛痒くて声を漏らす香。
その声に理性が吹き飛び、背を向ける香の顔をグッと引き寄せ唇を塞いだ。

「ん・・・!」

驚いて目を見開く香を余所に軽く塞ぐ唇を徐々に開かせ熱いキスを浴びせる。
湯の温度と体温が混ざって真っ赤になった香の身体を抱き上げ風呂の縁に横たわらせた。

「撩・・・?」

香に負ぶさると、頬に手を添えて真剣な眼差しを向ける。
いつもとは違う雰囲気の撩に鼓動が一気に速くなり体が硬直してしまう。

(そ、そんなまさか冗談だよね?こんなに真剣なの見たこと無いよ・・・)

真剣な眼差しに一時も目が話せなくなってしまった香は、瞳を潤ませて気持ちが溢れる。

「撩・・・」

「香」

小さく呼ぶ声は甘く切ない。
徐々に顔を近づけまたゆっくりと口づけてトロけさせる。

(撩・・・好き・・・愛してるわ)

両腕を撩の首へ回し香の方から不慣れな口づけをする。
ぎこちない動きに撩も気持ちが込み上げて噛みつくようにキスを繰り返した。

一頻り抱き合っていると、脱衣所の方から物音が聞こえ撩は反射的に香を守る体勢になった。

「すいません。次の方も居ますので、長居はご遠慮下さい」

仲居さんということが分かるとホッとした表情になる撩に呆然とした香は
今の状況にハッと気付きドッと恥ずかしさが込み上げて顔を真っ赤にして必死に体を隠した。

その状況に撩は仕方ないといった表情で脱衣所から持ってきたタオルと浴衣を渡した。

2人は着替えて部屋へ戻ると、テーブルに料理がずらっと並べられていた。
いつもの香りだったら目を輝かせ大喜びで飛びつくはずだが・・・

先ほどのこともあり、静かに席に座り目の前の料理を食べ始めた。

(・・・はぁ~、もうちょっとだったんだがなぁ。このまま我慢・・・出来ねぇって)

撩の頭の中はさっきの事でいっぱいいっぱい。
香の裸を目の当たりにしてしまい、体はもう限度を超えていた。

(でも、香のことだ・・・警戒して何もさせてくれねぇだろうな~)

食べながら香の機嫌を伺う。

「うめぇーな、ここの料理」

「う、うん。美味しいわね」

話が続かない。
沈黙の中、2人は食べ続けて最後に出されたデザートも美味しく頂いた。

「ふぅ~食った食った・・・」

そう言いながら隣の部屋へ行こうと襖を開けると布団が敷いてあった。
それも大きいW布団。

(こ、これは夫婦だか恋人だか勘違いされたか!?・・・あ、恋人だが・・・)

後ろでそれを見ていた香も驚いて固まっている。
撩は布団に押し倒したい衝動を押し殺して「仲居さんに言ってくる」と香に言うと
部屋を出るために香の側を通り過ぎようとした・・・

すると。

「やだ・・・このままでいいよ」

「へ?」

香の手が撩の手を捕らえギュッと握りしめられていた。
驚いた撩は間の抜けた声で振り向いた。

「どうした?」

「そ、その・・・」

香を覗き込むと香も顔を上げて撩を真っ直ぐ見つめる。
瞳は次第に潤みだして、唇は何かを言いたそうだ。

「・・・・・・・・・・」

聞こえるか聞こえないかの微かな声で何かを恥ずかしそうに言う香。

「いいのか?」

「う、うん・・・」

撩は香を抱き上げ布団へどさりと横たわらせた。
そしてゆっくりと覆い被さり、顔を赤らめて照れる香が撩を見つめている。
そんな香がなんとも愛しくてフッと笑みを浮かべると親指で唇を優しく撫でた。

(香・・・)

頬に手を添え唇に優しくキスを落とした。


恋人になって本気で俺に想いをぶつけてくれた彼女を俺は本気で抱く。

今まで抱いてきたどんな女よりも魅力的で俺を虜にしていく・・・


とろけるような夜を心おきなく味わい、そして夜が明けた。


25日の朝。

ふと目覚めると目の前には寝息を立てる彼の姿が目に入った。
目覚め眼で今の状況をよく見てみると、彼の腕を枕にしてあたしは眠っていたようだ。
そんな状況に香は朝から早々に赤面してしまう。

恥ずかしくて抜け出したいが、ガッチリと抱きしめられていて抜け出せない。

「ん・・・香・・・」

ふと聞こえた彼の寝言にドキリとして思わず覗き込む。

あどけない顔の彼。

恋人になっても未だに一緒に寝て無くて間近で寝顔を見たことがなかった。
好きな人の傍で寝るのってこんなにも幸せでこんなにもドキドキするんだと実感する。

もう一度目を瞑って撩の胸に耳を当てて心音を聞きながら少しだけ眠りに着くことにした。


彼女の規則的な寝息が聞こえてくると撩は目を開けて寝顔を眺めていた。


(・・・一晩でこんなに満たされたのはお前が初めてだ)


外は今年初の雪がちらついていた。

俺はもうお前の虜だ。





【あとがき】
いかがでしたでしょうか?
携帯で最初の方をちまちま書いて、気に入ったのでクリスマス作品にしましたw
イラストはコピー用紙に描いた絵に色鉛筆で色付けしたものです~
優しい感じが出るように描いたっす。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
感想まってまーす♪

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

03:19  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●読みましたぁ(*´д`*)

もー!なんて甘々なのかしら!!!
サイコーのクリスマスプレゼントです(*´д`*)!
やっぱリョウと香の甘々いいですねぇ、こんなクリスマス過ごしたいなぁ(・∀・)
イラストも二人とも幸せそうでこっちまでほんわか(*´ω`*)
素敵な作品をありがとうです!
みやさか | 2011年12月24日(土) 09:48 | URL | コメント編集

こんにちは~ご無沙汰してます。

「特別なクリスマス」読みました。

温泉で二人で一緒にお風呂・・・香の裸を見たら我慢できないわよね~♥。

色鉛筆のイラスト・・・凄くステキです‼。


今年も、サイトにお邪魔して、感想かきますので宜しくお願いします。
さや | 2012年01月17日(火) 15:05 | URL | コメント編集

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