2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月
--.--.--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2005.05.19(Thu)

素直になれなくて2

素直になれなくて1の続きです。




薄暗い撩の部屋では、撩の唇を奪った美月とそれを見てしまった香が立ちすくむ。
撩に声を張り上げて怒りを露わにすると、香はその場から逃げるように走り去り
アパートから出て行ってしまった。
目の前の状況に唖然とする撩だったが、香の言葉にハッとするとすぐに美月の腕を
掴み引っ剥がす。
出て行ってしまった香を探しに行こうと立ち上がろうとすると、美月に呼び止められる。
「冴羽さん・・・」
「・・・・・・」
撩は振り返ると険しい顔つきで美月を見る。
「ごめんなさい。香さん怒ってしまったみたいね・・・
やっぱりあなた達は"そういう関係"だったんですね」
「・・・・・・」
「私、実はあなたを影で見ていてずっと憧れていました・・・
今回の依頼内容は本当のことですが、それを口実にあなたに近づきたかったの」
「・・・・・・」
「黙っていないで、何か言って!私あなたが好き!
香さんに負けないくらい好きよ!お願い!行かないで!」
美月にがっしり腕を掴まれ後ろから抱き付かれて身動きが取れなくなってしまった。

くそっ・・・
俺たちやっとひとつになれたのに・・・
また戻っちまうのか?そんなの耐えられねーよ。
撩は初めて味わう胸の苦しみを噛み締めていた。



――翌朝

撩はあれから自室のベット隅に座り一睡も出来ず、香のことばかり考えていた。
その傍らには寝そべっている美月。いつの間に寝ていたようだ。

・・・香と過ごしたこのベットに他の女を寝かせてるのはハッキリ言って虫唾が走る。
ふと窓から外を眺めると、向かいのビルが見え窓際にはミックが見えた。
何やら誰かと話しているようだ。
「!!」
窓際にもう一人話しながら現れたのは香だった。
「香・・・なぜミックの所に・・・?」


――昨晩のこと

香は撩に対する怒りを堪えアパートを出ると、行くあてもなく繁華街を歩いていた。

ドンッ
「いってなー!どこ見て歩いてるんだよ!」
肩が通行人とぶつかり絡まれそうになっていると、
そこに聞き覚えのある口調の男が割って入ってきた。
「おいおい、レディーに対して失礼な言葉を使っちゃいけませんね~」
「なんだ、おめーは!あん?やる気か!?」
通行人の男はその男の襟首を掴もうとすると、逆に腕を掴まれ凄い力で押し返された。
「お、おぼえてろ!」
怖くなった通行人の男は逃げるように去っていった。
「大丈夫ですか?お嬢さん♪・・・?ってあれ?カオリ?」
俯いたまま申し訳なさそうにしている香にミックは優しく接する。
「こんな時間にどうしたんだい?カオリ」
「あ・・・いや・・その・・・」
「まぁ、こんな所でなんだし。オレの所に来るかい?」
「う、うん・・・」
寂しそうな表情をする香に何かを感じ取ったミックは、他には何も聞かずに
自分の事務所へ連れて行くことにした。

ミックの事務所に着くと香が重い口を開いた。
「あの・・・ミックありがと。
何も事情言ってないのに優しくしてくれて・・・撩と大違いだよ・・・」
「カオリ?リョウと何かあった?」
「・・・」
「言いたくないならいいよ?」
「・・・依頼主の女性と撩がキスしてた所見ちゃったのよ」
「え!?」
「そりゃ今までのあの撩の性格だったら夜ばいだってするのが当たり前で
いつもあたしが罠を駆使して阻止してたけど・・・」
「今は違うってことか~」
「え・・・・・・ボッ」
香は赤面し頭から湯気が吹き出ている。
「その反応を見るとやっぱりこの間屋上で見たのは君たちだったんだね」
「・・・え?」
「この間、夜見ちゃったんだよ君たちがいちゃついてる現場を♪」
「やっ・・・もう・・・ミック!」
「アハハハ。オレとしては残念なんだけどね!」
「ミックにはかずえさんが居るじゃないの!」
「カオリはオレの中でずっと最愛の人なの!」
「も、もう・・・ミックはいっつもストレートなんだから・・・ホント撩と大違いよね」
「え?オレに乗り換える気になった?」
ニコニコして自分を指さし香に問い掛ける。
「もうっ・・・かずえさんに言っちゃうぞ!」
「アハハハハ・・・それはやめて~」
「それにしても、かずえさんは居ないの?」
「かずえは教授の所で泊まり込みの研究していてしばらく戻らないんだよ」
「なんだ、そうだったんだ」
「そう~だからカオリに来てもらえてボク嬉しいんだけどな♪」
苦笑しつつも香が笑顔を見せてくれてミックはちょっとホッとしていた。
そして、夜もだいぶ更けてきたのでミックは香に寝るように客間に案内した。

翌朝になり
香は、朝早く目が覚め自分でもちゃんと寝たのかよくわからないほど
頭がボーッとしていて、ベットから身体を起こし立ち上がろうとすると
グラッと身体が傾いた。
「おっと、大丈夫?カオリ」
寝ぼけ眼のミックが布団から少し乗り出して香を支えていた。
「・・・・・・・・!?」
「み、ミック?何であたしの横で寝てるの!?」
「え?君が寂しいと思って一晩中一緒に居てあげたのさ♪」
ニコニコ顔で香を見ていたミックは次の瞬間顔つきが凍った。

ドッゴーーーン!!!(100tハンマー命中)

「か、カオリ・・・オレにはハンマー健在なのね・・・ガクッ・・・」
ハンマーを放った香は、頭をプンプン噴火させながら寝室を出て行った。
そして数分後復活を遂げたミックは香に今後のことを聞きに香の所へ行くと
窓際にあるソファーに座り、香は立ったままだ。
「で、カオリ?これからどうするんだい?」
そう問われると香もソファーに座りミックを見る。
「どうするって?」
「このままリョウのところへ戻るか、それかオレの所へしばらく居るか」
「・・・えっと」

――しばらく撩の所には帰りたくない。

か・・・
ビルの窓際でミックと話す香の言葉を読み取ってしまった。
撩の胸がチクッと痛む。
おいおい・・・何でよりによってあの金髪野郎のミックのとこに行ったんだ?
かなり危険だろ・・・かずえちゃんが居るのにアイツは香を襲う奴だからなぁ・・・
とりあえずまだ窓際にいるミックと香の会話を見ることにした。

「相当怒ってるんだね」
香は立ち上がり
「そりゃもうね!あたしとの事も全部遊びだったのよ!!」
香は顔を真っ赤にさせながら怒っているが、ミックは至って冷静に物事を考えている。
「うーん・・・それはどうかわかんないけどね」
「いいえ!絶対遊ばれたんだわ!」
口はへの字で涙目になって訴える。
「アハハ。そんな顔しちゃだめだよ。綺麗な顔が台無しだ」
ミックはそっと香を抱き寄せ「えへへ、いただきます♪」と内心思いながら
キスをしようと顔を近づけようとすると、窓の外のサエバアパートの窓付近がキランと光った。
ミックはよーく見るとそれはライフルを構える撩の姿だった。
「!!」
ミックはとっさに香を我が身から離すとあたふたとする。
「もう、ミック急にどうしたの?」
「あ、いやいや・・・!」

やばいやばい・・・撩を怒らせたら本気でオレを殺しに掛かるだろう・・・!
アイツはかなり香に惚れてるとみた・・・
だが、なぜ他の女に手を出したんだ?
これは本人に聞いてみた方が早いかもしれんな。

ミックは香が居ない隙に撩に電話を入れると、聞きたいことがあると近くの公園へ呼び出した。

ミックに呼び出され俺は中央公園のベンチで煙草を吸って待っていると
「よっ!お待たせ!」
「おう」
「なんだよ~そんなに睨むなよ!」
「ふん・・・で、用件は何だ」
「ん・・・お前さ~ホントに依頼主に手を出したのか?」
「ブッ・・・!な、なんだよいきなり!」
「カオリ怒ってたぜ~?」
「・・・・・・あれは、向こうから来たんだ」
「依頼主の女から?」
「そうさ。俺は何もしちゃーいない」
「まぁ、今までのお前のもっこり行動を考えると、
今回もお前が襲ったとしか思えないんだろうな~」
「・・・・・はぁ」
ポケットに手を突っ込み煙草を吹かしながらため息をついた。
「お前が言ったことは確かなようだな」
「嘘付いてるように見えるか?」
「フフ・・・それで依頼主の彼女はアパートに待たせてあるのか?」
「ああ、そうだ」
「依頼内容は?」
「ここ数日誰かにつけられているからガードを頼みたい。それだけだ」
「ふーん・・・」
「だが、それを口実に俺に近づいたとか言っていたがな」
「近づいた?」
「俺に憧れてたんだとさ」
「ほう~良かったじゃん♪その子美人らしいし~
大丈夫!カオリは俺に任せろよ♪」
ニヤニヤしながらミックが話すと、撩はギロリとミックを睨み付ける。
「いい加減にしねーといくら親友のミックでも・・・わかってるよな?」
「なははははは・・・・イッツアメリカンジョーク!!」
いつになく冗談の通じない撩にミックは冷や汗タラタラ。
「それよりミック」
「ん?」
「香はお前の事務所に居るんだよな」
「ああ、いるよ」
「んじゃ、連れて帰るからな」
「おいおい、カオリは帰りたくない言ってたぞ?
そりゃ、オマエが正直に言えばなんとかなるかもしれんがなぁ」
「俺の大事なパートナーが戻ってきてくれないと、俺も仕事が出来ん。
だから何が何でも連れて帰る」
「ほっほう。素直じゃん?」
ギロっとミックを睨むと低い声で言い放つ。
「ミック、お前に香を任すと何されるかわからんからな」
「は?オレなんかしたっけ?」
ミックの顔の目の前まで自分の顔を近づけると眉間にシワを寄せて
「今まで何度も香に手を出そうとしたよな!!」
「う"・・・」
身に覚えありすぎて苦笑するミックであった。

そして2人は香が居るミックの事務所へと向かった。
事務所へ行く途中、ポツリポツリと雨が降り始めた。
昼間だというのに雨のせいか空はどんよりし、夜のように暗くなってきた。
2人の車が事務所の前に着くと、先にミックが事務所に入ろうとドアを開ける
すると部屋は真っ暗で雨音だけが響くほど静かだった。
「おかしいなあ。暗いのに電気も点けないで」
撩が後から入ってきた。
「どうした?」
「こんな部屋が暗いのに電気も点けてないし、カオリの気配も感じられないんだよ」
「なっ、どこかに行ったのか?」
「出掛けるにしても事務所のドアは開けっ放しだったし、そのままで普通いかんだろ」
「・・・・・・・嫌な予感がするな」
「・・・・そうだな」

ブルルルルブルルルル
「!!」
撩の携帯が鳴った。
「香からのメールだ・・・」
「どれどれ?」
撩とミックはメールを開き見てみると、目をつむり横たわる香の画像が添付されていた。

kaori1.jpg


「!!!!」
「な、なんだこれは!?」



NEXT

いつも拍手ありがとうございます!^^
拍手、コメント、メールでの感想お待ちしております!
辛口コメントは受け付けません!!

スポンサーサイト

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

タグ : シティーハンター 二次小説

10:36  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://lunameru.blog51.fc2.com/tb.php/18-7d671ffb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。