2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月
--.--.--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2005.05.19(Thu)

素直になれなくて3

素直になれなくて2の続きです。




香の携帯から送られてきたメールには、目をつむり横たわる画像が添付されていた。
その画像をよく見ると微かに香の顔に小さなアザがあるのが見えた。
明らかに撩の表情が険しくなり、怒りで震えている。
「ミック・・・これが送られてきた場所は特定できるか」
「・・・出来なくはないけど、特定の携帯の電波を探るには時間掛かるぞ」
「いいから!!いいから!!!すぐに取りかかってくれ!!!!」
「わ、わ・・・わかった!!」
いつも冷静な撩がこんなにも動揺し熱くなっている様にミックは驚きを隠せない。
それ程までに撩の中で香の存在はでかいということだ。

撩はミックの作業が終わるまで、アパートへ行くと美月を探した。
が、何故かどの部屋にもその姿が見当たらなかった。
香と同様、彼女も忽然と消えてしまった・・・


――数時間前、某高級ホテル最上階

「良くやった、ルカ」
「この子のどこが良いのよ」
「何を言うか、シティーハンターの女をモノに出来れば名も知れ渡るじゃないか」
「それだけの理由で?」
「悪いか?」
「・・・・・ふん」

ホテルの一室にあるベットに横たわらせられる香は静かに寝息を立てている。

1時間ほど前、香はミックの事務所で何をするわけでもなく、ソファーに座っていた。
そこへ香の携帯が鳴り響き、出てみると・・・
「ツーツーツー」
「何これ?イタズラ電話かしら?」
香の警戒心が途絶えたと同時に背後からルカに襲われクロロホルムを嗅がされると
深い眠りに陥ってしまった。

こんなド素人みたいなヤツどこが冴羽の女なの!?
背後を取られるなんて、普通あり得ないわ!
私だけのあの人をこんな女に取られてたまるものか!!
ルカは香をホテルへ連れて行くと、友人が酔っぱらったとホテルマンに告げ
用意してあった部屋へ連れて行かせた。
香をベットに横たわらせると、その姿が憎たらしく思え堪らず香の顔を2度引っぱたいた。
香は深く意識を失っているため気付かない。
そしてその姿を香の携帯で写真を撮ってやる。

ガチャ・・・
謎の男がホテルの部屋へ入ってきた。

「ルカ?私だ」
「・・・連れてきたわよ」
謎の男がベットに横たわる香を見るなりルカを引っぱたく。

バチン!!

「イタッ!何するのよ!!」
「私の大事な女に何するんだ!」
「・・・っるさいわねぇ!連れてくるときこの女が暴れたから仕方なく叩いたのよ!!」
「・・・・・」
男は香の叩かれ赤くなっている部分を指でさするとその部分に軽くキスをした。
「!!」
その光景を見たルカは心が痛くなり目を背ける。
「ルカ、写メは撮ったか?」
「その女の携帯に入ってるわ」
「よし、ではこの画像を冴羽に送り付けてやろう」
「あの男、この女こと凄い入れようだったわよ?
あんたヤバイんじゃないの?」
「私の手元にこの女を置いておけば冴羽も下手な真似は出来ないだろう」
「そうかしらね・・・」


――M.ANGEL OFFICE

「よし!撩!!探し当てたぞ!!」
その言葉に撩は目を開きミックが指さすPC画面の地図に目をやった。
「・・・ここか。
・・・・ミック、俺は行くぜ」
「オレも行くに決まってるだろ!大切なカオリが捕まってるんだからな!!」
「フッ・・・」
撩とミックは急いで車に乗り込み、香が捕らわれているホテルへと向かった。

・・・香!!

そのホテルは港近くに建っている高級ホテルだった。
その近くで車を停めると、撩とミックはスウィートルームがある最上階へ急ぐ。
エレベーターが最上階へ着き、降りようとするとエレベータへ向かって
見張り番が発砲してきた。
「リョウ!ここの奴らはオレに任せろ!!
代わりに香を頼んだぜ!」
「すまん、ミック!!」
その場をミックに任すと、撩は襲いかかってくる敵を蹴散らし
香が捕まっている部屋へ急いだ。
スウィートルームへ続くドア付近にいた敵も得意の肉弾戦で叩きのめす。
そして中へ入り全ての部屋を見渡すとそこには香の姿と誘拐犯らしき人物も見当たらなかった。

どこだ・・・どこにいった・・・
苛つきを隠せない撩。

「リョォーーーーーーー!!!」

「香!?」
上の方から香の叫ぶ声が聞こえてきた。
「屋上か!!」
撩は来た道を戻り屋上へ通じる階段を駆け上った。
そこへミックも合流する。
「ミック!香は屋上だ!!」
「ああ!さっきオレも叫び声が聞こえた!!」
「急ぐぞ!!」

駆け上がった先の屋上には、誘拐犯らしき男が香を抱きかかえている。
香の口は塞がれ腕や脚はロープで縛られていて身動きが取れないようだ。
その男の後ろにもう1人影が見える。
撩は少しずつ横へ移動するとその影を確認する。
「!!」
「お前は、美月!?」
「あら、冴羽さんどうしてここに?・・・フフフ」
「そうか、お前が香を誘拐したってわけか・・・だが、どうしてそんなことを?」
「リョウ、この2人オレは見覚えがある」
ミックが撩に小声で話す。
「コイツ等まだ駆け出しのコンビとか耳にしたことがある。
男の方は女よりスイーパー歴があるみたいだけど、おれ達にはまだまだ到底・・・」
「聞こえてるぞ!!」
「おっと、わざと聞こえるように言ったんだ♪」
「ふん・・・ムカツクやろーだわ!」
「美月、それがお前なんだな」
撩が唖然と見つめる。
「私は美月じゃない!ルカだ!!」
「ほう、ルカっていうのか」
「さて・・・お話はここまでだ・・・」
撩は男を睨み付け銃を構え、左手で手招きをする。
「香をこっちに渡して貰おうか」
「フッ・・・この女は私が頂いた」
後ろにいるルカの表情が曇っている。
「おいおい、俺の女だと知って言ってるわけか?」
シティーハンターの女を手に出来れば、私の名は知れ渡るじゃないか!」
「・・・ハハハ」
ミックは苦笑し、撩の怒りのゲージはMAXに近く表情は冷め切っている。
「リョウ、コイツ勘違いしてるぞ・・・」
「・・・・・・・」
おおおおう、こええ。リョウ怒りMAXなんじゃないのか?

「ルカ、お前こんな男のパートナーなんて辞めちまえ」
「は?辞めるわけねーだろ」
「相棒も大事にしないで俺のパートナーを手に入れるとか・・・」
「あんた、香を大事にしてたか?私にちょっかい出してるように見えたが・・・」
「あん?本気でお前に手を出すわけないだろ?
実際の話、俺がお前に唇を奪われたとき喜んでいたか?」
「・・・・ふん」
「お前があんな事したせいでなぁ・・・」
「冴羽や相棒に愛されてる女が憎かったのよ!私が冴羽を奪ってやろうと思ったのさ!」

――撩・・・?
奪われたって・・・?
撩が誘ったんじゃなくて、襲われたの??
あ、あたし・・・
香の目から涙がボロボロこぼれ落ちる。

流れる涙を見た撩は、誤解が解けたのだと確信し解決へと動き出す。

「ミック・・・香はおそらくもうすぐ自力で腕の縄を解く。
解けるタイミングを計って、香の救出を頼む」
「りょうかい!」
「俺は、あの馬鹿な男にわからせてやる」

ミックは言われたとおり、香の動きを見てタイミングを伺うと
撩の言うとおりハラハラハラと腕の縄が解けたのが見えた。
その瞬間、香が口を塞がれていたテープを剥がし咄嗟に男の腕を噛んだ。
「うぎゃああ!!」
男の悲鳴と共にミックは直ぐさま香の元へ行き素早く抱きかかえる。
そうさせまいとルカがナイフで攻撃してくるが、ミックの力には到底及ばず
ルカはへたり込んでしまった。
「よくやったミック」
「おう」
腕を噛まれた痛さでうずくまっていた男が銃で撩を撃とうとした瞬間
撩がその銃を打ち落とし、男は手を負傷し悶える。
「裏世界ナンバーワンの俺に勝てるとでも思ったのか?
それにこの俺の女にも手を出しやがって、生きて帰れると思うなよ」
悶える男の首根っこを掴み強く押すと柵へ追いやり、
首を掴み押しつぶす勢いで力を入れる。
その光景を見ていた香が声を上げようとした同じタイミングでルカが声を上げた。
「やめて!お願いやめて!!死んじゃう!!!」
「!?」
必死に訴えかけるルカの表情を見て香はハッとする。

この人、パートナーを愛しているのね・・・
あたしと一緒なんだわ。
愛する人が居なくなってしまう恐怖・・・

「撩!もうやめて!あたしは大丈夫!!」
「・・・・・」
香の訴えかけにもかかわらず撩は動きを止めず力を込める。
「相棒は、あんたの女に手を出しちゃいないよ!!」
ルカのこの言葉にピタッと動きが止まった。
「ゲホゲホゲホ・・・!」
圧迫から解き放たれた男は咳き込みながら倒れ込む。
そこへ、ルカが駆け寄って抱き寄せ涙ぐんでいる。
「すまん・・・ルカ。こんな男でもお前にとっては大事なパートナーか・・・」

「撩・・・!」
香も駆け寄り撩に抱き付いた。
「撩・・・ごめんなさい。疑ったりして・・・」
「いや、いいんだ。俺の今までの行動がいけないわけだし。
俺の悪い癖・・・美女見るとすぐ口説きたくなっちゃうね!」
「りょ・・」
「アハハハ・・・今は違うぜ。
もう目の前にとびっきりの美女が居るだろ?
今、目の前で口説いてるのさ。俺を虜にさせてるお前をな」
「撩・・・」
撩の言葉に顔を赤らめ瞳を潤ませそっと目を閉じた。

kiss3_1.jpg


その光景をホッとした表情でミックが見つめているが、内心ちょっと妬いている。
「フフ・・・見せつけちゃって~・・・まぁ、これでやっと仲直りできたわけだね」
ミックの言葉に撩と香はハッとし、咄嗟に離れると二人して顔を赤らめた。

その後、ルカやその相棒は見逃され、今後同じようなことをまた起こしたら
次はないと撩に念を押された。
ミックは事務所へ戻り、撩と香はアパートへ戻っていった。
車内で香は疲れのため眠ってしまっている。そんな寝顔を横目で見ながら撩は優しく微笑む。
アパートへ着くと撩は香をお姫様抱っこをし車から降ろしてやると、香が眠りから覚めた。
「あ・・・りょ・・・う?」
「目、覚めたか。
気持ちよさそうに寝てたから抱っこして連れて行ってやろうとね」
ポッと香が赤くなり撩に抱き付き胸に顔を埋める。
そのまま撩は自室まで行き、香をベットに横たわらせる。
外はすっかり暗くなり部屋は真っ暗だ。間接照明を点けると、香の顔が浮かび上がると
顔に小さなアザがあるのが見えた。
撩はそこにそっとキスをしてやると、次に唇と塞ぎ深く長いキスをしてやった。

香・・・
もう俺はふたりの時、我慢しないで目一杯お前を求めてやる。
お前が嫌だと言っても、抱きしめてキスしてやる。
これが俺の愛情表現だから・・・




いつも拍手やコメありがとうございます!^^
拍手、コメント、メールで感想お待ちしております!
辛口コメントは受け付けません!
スポンサーサイト

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

タグ : シティーハンター 二次小説 冴羽撩 槇村香

12:00  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 | 2010年11月28日(日) 00:21 |  | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://lunameru.blog51.fc2.com/tb.php/19-ddc169ce
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。