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2006.02.15(Wed)

純白の君

一線を越えてからのお話です。
お節介絵梨子の登場ですw



2月中旬

お昼が過ぎた頃、一本の電話が鳴り響く。

プルルルルルプルルルルル

「はーい、冴羽商事でーす」
「あら、冴羽さん?香いるかしら?」
「んあ、絵梨子さんか。ちょいまって」

「かーおりーー!絵梨子さんから電話ー!」

「はいはい~!」

ぱたぱたぱた・・・と足音を立てて香が足早にやってきた。
撩が受話器を渡す。

「もしもし?変わったわよ」
「久しぶり香!」
「どーしたのー?絵梨子から電話来るのってだいたいモデル話しよねぇ?」
顔を引きつらせて笑う香と同様隣で撩も引きつらせている。
「ううん~今回はモデルじゃないのよ」
「え?違うの?」
「うん。あなたに新しい洋服を作ったのよ」
「ええ?」
「最終チェックであなたに着てもらいたいの。暇なときで良いわ。
来てもらえないかしら?」
「何よ?急な話ね~」
「思いついたら即実行なのが私なのよ!」
「あは・・あははは・・・・絵梨子らしいわね。
仕方ないわ。それなら今日でも全然大丈夫よ?」
「それじゃ、いつでも試着できるようにアシスタントに頼んでおくわね」
「うん、わかったわ。じゃ支度できたら行くわ」
「あ、くれぐれも、冴羽さんは連れてこないでね!」
「え?・・・うん、わかったわ」

ガチャン

話の内容はなんとなく撩にも伝わっていて冴えない顔をしていた。
そんな撩の機嫌を伺いながら香は言い出す。
「りょ?・・・絵梨子が新しい服作ったから試着しにこいって言うんだけど
今日これから行ってきて良いかな?」
「ん?別に~いいんでない?」
「なんか一人で来いって言うのよね。なんだろ~」
「ふーん・・・」

あやしい・・・実にあやしい・・・
あの絵梨子さんだ。何かあるに違いない。
そう思った撩は出掛けていった香の後をつけることにした。

程なくして絵梨子が経営するブティックに香が入っていった。
香はオフィスへ通され、撩もこっそり進入してオフィスのドア付近で待機。
オフィスにはアシスタントの女性が待っていた。
「香さんですね?」
「はい」
「少々お待ち下さい」
そう言うとアシスタントがマネキンに掛かっている布をとった。
するとそれは純白のウェディングドレスだった。
「えええ??」
香は声が裏返るほど、もの凄い驚いた。
香の驚いた声に撩も中が気になりドアをソッと開けようとしたとき
「あら?冴羽さん!なんであなたがここにいるのかしら?」
「え・・・あ・・・絵梨子さん!」
撩の後ろに絵梨子が立って眉間にシワを寄せている。
「香に連れてくるなって言ったのに・・・」
「アハハハ・・・気になるじゃん?」
「まったく・・・仕方ないわね。ちょっとまってて」
絵梨子はそう言うと撩を廊下に待たせ、オフィスに入っていった。
「あん・・?何なんだ??」
撩は仕方なく暫く待つことにした。

パタン
ドアを締め絵梨子が来るなり香は駆け寄った。
「や、絵梨子~!なーに?これ!!」
「何ってウェディングドレスでしょ」
「そ、そんなのわかってるけど~!」
「自分には必要ない物だと思ってた?」
香は少し寂しげな表情を浮かべ俯くと
「うん・・・だって撩がそんなことしてくれるわけないだろうし・・・」
「ウフフ・・・今じゃなくてもいいじゃない?」
「え?」
「冴羽さんの決心が着いたらすぐにでも挙げれるでしょ♪」
「絵梨子ったら・・・もう」
顔を赤らめて照れてる香に絵梨子も嬉しく思う。
「やっぱりさ、親友の香には幸せになってもらいたいじゃない?」
「ありがと、絵梨子・・・・」
「いいのよ!早い誕生日プレゼントだと思って!」
「う、うん・・・でもホントにあたしがこんな綺麗なドレス着て良いのかな?」
「も~まだ言うの?あなたは魅力的よ?
だから冴羽さんもあなたに惹かれたんじゃない」
ボッと香は真っ赤になり頭から湯気を出した。
「じゃ、じゃぁ、お言葉に甘えて試着してくるわね!」
仕切りされた場所へアシスタントと一緒にいき、服を脱ぎ試着し始めた。
絵梨子はアシスタントの女性に終わったら声を掛けてと言い残しオフィスを出た。

「冴羽さん、待たせて悪かったわ」
「ん・・・」
廊下の端っこでボケーと撩が突っ立っていた。
「香に聞くとすぐ照れてしまうから、聞かなかったけど・・・
あなた達ってもうパートナー以上の関係なんでしょ?」
「な・・・それ、どこで?」
顔が緩み照れてる自分に気付かれないようにそっぽを向いて問い掛ける。
「風の噂よ♪」
「むむ・・・どうせ噂を流すとしたらタコと美樹ちゃんだろうよ・・・」
「それで、お節介かもしれないけど、もしそういうときが来たら
すぐにでも着て欲しいと思って私がデザインして作ったの」
「ん?なんのことだ?」

丁度良いタイミングでアシスタントから声が掛かった。

「こういう事よ」
と絵梨子が言い放ち、オフィスのドアを開けると目の前の光景に撩は驚いて口があんぐり。
そこには純白のウェディングドレスを着た香が恥ずかしそうに立っていた。
「りょ、撩!?」
「わ、わりぃ・・・つい気になってきちまったんだ・・・」

ポリポリ・・・


香を直視出来ず上を向いて頭をポリポリかいて照れている。
そんな撩に香も俯いて恥ずかしそうにしている。
「あらあら、二人ともなに照れてるの!
ほら!冴羽さんもこれ着て来て!」
半ば無理矢理撩にもタキシードを渡し着替えさせた。
そのタキシードも絵梨子が撩専用にデザインした物だった。
それはもう撩のたくましい身体にフィットする凄く着心地の良いものだ。
撩はなんなく着こなし見惚れるほど男のフェロモンを醸し出す。
二人並ぶとそれはもうモデル並みの、いやそれ以上の存在感がある。
「わぁ~!やっぱりあなた達は二人一緒だと様になるわ!」
「もう・・・絵梨子ったら~」
「ナハハハ・・・」
撩と香は絵梨子の強引さに苦笑する。
「え、絵梨子・・・こんな素敵なドレス作ってくれたのは嬉しいけど・・・
あたし達はまだそんなんじゃないし・・・」
「だーかーらー!いずれ式を挙げるときが来るかもしれないでしょ?
ねぇ?冴羽さん?」
「う・・・」
困った顔を隠せない撩に、香は少し寂しそうに話す。
「そうよ、撩とあたしは結婚できないの」
「え~?どうして~?」
「ど~しても!」
「まぁ、決心着いたら取りに来て!私の所で保管しておくから!」
「うん。ありがと絵梨子」

撩と香は来ていたドレスとタキシードを脱ぎ絵梨子へ返すと
お礼を言い家路に着いた。

帰り道、撩は少し沈む香の横顔を見て横にピッタリ着くと
肩を抱いて歩き出した。
「香・・・」
「ん?なに?」
香の言葉に答えるわけでもなく、フッと笑みをこぼす。
「??」
撩の横顔は凄く真剣で真っ直ぐ前を見据えていた。




いつも読みに来てくださってありがとうございます~!
今回は、ウェディングドレスのお話でした~
挿絵が何気にお気に入りです(〃∇〃) てれっ
それにしても、二人の歩みが進んだり戻ったりしててすいませんw

また拍手やコメントお待ちしております^^
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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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