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2010.09.16(Thu)

都会の天使第一話「キケンな日常」

都会の天使第一話「キケンな日常」


俺は冴羽撩。探偵をしている。

冴羽撩


歳は~、さ・・・いや、永遠のハタチだぜ!


・・・・・・ゴ、ゴホン。



探偵の仕事と言っちゃ色々とあるが、俺の主な仕事は警察が追っている事件を探ること。
麻薬密売ルートを探ったりと色々危険な仕事が多い。
まぁ、表書き探偵になってはいるが、警察の人間と組んで仕事をすることも多い。
俺も銃の腕は誰にも負けやしねぇ。ワンホールショットだって難無くこなせるぜ。

野上冴子

「あら、撩。何ぼけっとしてるのよ」

このセクシィなもっこりちゃんは野上冴子ってので刑事だ。
たびたび組んで仕事をしている。
今回も冴子と組んでやっばい張り込み調査つきあってんだが・・・


毎回毎回付き合ってる訳じゃないが、俺には弱点が・・・

『ね~撩?もっこり2発で取引しない?』

この言葉にいつも騙されて俺はホイホイついてきちまうんだよな~アハハ・・・
前回のもそれで釣られて、俺は探偵だって言うのに危険な現場に連れて行かれて
捜査に付き合わされたりして、俺ってかなりバカ!

まぁ、今回もその取引にやられてホイホイくっついてきたんだがな・・・

「撩?ちゃんと見張っているのかしら?」
「あん?ちゃんと見てるぜ~」
「どこが見張っているのかしら」

冴子が右足を思いっきり踏み込むとムギュっと音を立てる。
その音源は冴子のパンティーを真下から覗き込む撩の顔からだった。

「アイタタタタ・・・もうちょっと手加減しろよなぁ。ちょっと顔が凹んだじゃんか」
「うふふ、それくらいじゃあなたは痛くも痒くもないくせに」
「ふん~・・・
んで、冴子。ターゲットはまだなのか?」
「ええ、もうそろそろなんだけど・・・にしても何かおかしいわね」

俺と冴子は、麻薬取引現場を押さえるため、俺が調べた取引予定の場所で張り込んでいた。
だが、一向に現れる気配がない。

「嫌な予感がするな・・・」
「そうね」


その予感が的中する。
見張っていた場所の周囲から得も知れぬ殺気が漂い始めている。
麻薬組織をおびき寄せるはずが、俺等が罠にはまっちまったようだ。

どこで情報が流れたのか・・・
この業界だ、昨日まで仲間だった奴が次の日には敵に寝返ってるなんざ良くある話しだ。
だから、俺の周りだって敵か味方かなんてわかりゃーしない。

まぁ、俺と冴子はこういうピンチは何度もくぐり抜けてきている。
だから今回も乗り切れると高をくくっていたわけだが・・・

それは大間違いだったようだ。
かなりの大人数で取り囲まれていて、逃げ場がない。
俺は銃で援護をし、冴子をその場から離れさせた。

「撩!あなたも早く!!」

冴子の言葉を背に俺は乗ってきた車がある方向に走り出す。
素早く銃弾を避け俺を狙う奴をワンホールショットで狙い撃つ。
何度かかすり傷を負うも、なんとか車まで辿り着いた。
一足先に辿り着いていた冴子が無線で援軍を頼もうとしていた。

次の瞬間、冴子に向かって遠くの方から銃声が聞こえてきた。
俺は咄嗟に「伏せろ!!」と叫びながら駆け寄る。

「・・・っつ・・・」
「りょ、撩!?」

冴子は伏せたため間一髪当たらなく済んだが・・・
俺の脇腹に命中した。
俺がよろけてバランスを崩したその隙にまた銃弾が俺の太股を命中させた。

「くぅ・・・」

脇腹と太股を強く押さえながら俺は車に乗り込み、冴子に運転を任せた。
冴子は直ぐさまエンジンを掛け車を走らせると、走り出す車目掛けて銃弾が飛び交う。
サイドミラーは割れ、リアガラスも砕け散る。
冴子は屈みながら運転し、その場から素早く走り去った。
幸い、追っ手はないようだ。

「撩!?しっかりしてよ!」
「ん・・・ああ・・・だ・・大丈夫だ・・・うぐぐ!」

撩は上着を脱ぎ引きちぎると、それを太股の傷口に覆い被しきつく結ぶ。
残った布を無造作に掴み脇腹の傷口にあてると強く押し当て止血をする。
段々と意識が朦朧とするなか、撩は痛みでなんとか意識を保っている。

「凄い汗じゃない!早く診て貰わないと!」
「おい、いいって・・・自分で何とかするから・・・」
「んもう!いいから黙ってなさい!」
「・・・フッ」

なんとか保っていた意識もいつの間にかプツンと途切れてしまって
痛みもない苦しみもない白い空間で、冴子が俺を呼ぶ声だけが微かに聞こえていた。



             ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「冴子じゃないか!」
「秀幸お願い!撩を助けて!」
「!!」

半ば強引に撩を運び込んだ冴子。

撩は診療所のベットに横たわり、苦しそうに荒く息をする。
傍らには心配そうに見つめる看護師の姿があった。

「香・・・急に呼び出してすまんな」

槇村香

「何言ってるのアニキったら。
こんなに苦しんでる患者さん放っておけないでしょ?」
「・・・ああ、そうだな」

槇村秀幸

ここは槇村診療所。槇村秀幸が診療を行い、その妹の香が助手を務める。
他にも一名の看護師が手伝っている。
小規模な施設だが、秀幸の腕は確かで今まで色々な患者を助けてきた。
だが、今回秀幸は冴えない表情を浮かべていた。

アニキがあんな表情するなんて・・・どうしたんだろ?
・・・この人、助からないの・・かな?

香はそんなことはさせないと、必死に撩の看護を行った。
撃ち込まれた銃弾は秀幸によって無事取り除かれたが
その後の炎症により熱は酷く上がり撩はうなされていた。
額に乗せられた濡れタオルはすぐに温くなり、すかさず香が氷水で湿らせまた乗せる。
それを繰り返し、香の手は真っ赤になっていた。
ウトウトとしている香をドアの隙間からそっとみた秀幸は、携帯で冴子に電話をすると
「なんでうちに撩を連れてきたんだ?」
と訪ねると。
「あのまま、病院に連れて行くと狙ってきた奴らに居場所がばれる恐れがあったのよ。
だから、あなたの所しかないと思って!ごめんなさい秀幸・・・」
「そうか・・・」
そう言うと電話を切った。

トクントクン・・・

俺、どうしちまったんだ?
まさか、死後の世界!?
おい~んなの勘弁してくれよ~!俺はまだいっぱいやり残したことあるのによ~!
世界中の美女ともっこりするんだ~!!!もっこりするんだ~!!するんだ~!・・・

次の瞬間、撩は目を覚ました。
身体は熱を持ち重く酷い痛みだ。

「いっつつ・・・ひっでーな俺・・・もっこりもなにも動けねーじゃん・・・」

ボソッと小さく呟くと、傍らで椅子に座りながらコックリコックリと寝入っている香の姿が見えた。

「コイツ、俺の看病ずっとしてたのか?
・・・俺が元気だったら飛びつけるのになぁ~・・・チェッ」

撩の声に香はビクッとして目を覚ました。

「んん、あれ・・・?あたしいつの間に寝入って・・・」
「お?目を覚ましたか」
「え?ええ?」

起きた途端、苦しそうに寝ていた男がいつの間に起きていたことに驚き声を上げた。

「あ、だ、大丈夫!?まだ痛いんじゃない?」
「あ、ああ、いてぇよ」
「喋ると怪我に触るわ。アニキ・・連れてくるわね!」

香はそう言うと秀幸を呼びに病室を出て行った。

「アニキ?・・・にしてもあの子どこかで会ったことがあるような」

病室は薄暗く顔がよく見えなかった。
しばらくして秀幸が病室に入ってきた。

「撩・・・具合はどうだ?」
「!」
「何驚いてるんだ」
「い、いや・・・久しぶりだな秀幸・・・」
「ああ、そうだな」
「え?アニキ知り合いだったんだ」
「・・・まあな。で、どうだ調子」
「あ、ああ、ちょー最悪!」
「そりゃ~な~あんだけ銃弾命中させといて、よくお前も生きていられたよ」
「んなの、俺の身体はそんじょそこらの奴らとちげーんだよ」
「はいはい・・・それじゃ、痛み止め打っておくから大人しくしてろよ」
「なんだよなー。こんなんじゃナンパにもいけやしねー」
「香、こいつの看護頼むな」
「うん、わかったわ」
秀幸は少し不安を感じたが、妹に撩の世話を任せ病室を後にした。

「おまぁ、香だったか」
「え?あたしのこと知ってるの?」
「あ、ああ。お前が小さい時にちょっとだけ会ったことあるんだ」
「そうだったんだ・・・」
「だから、アニキもあなたのこと知ってたのね」
「ああ・・・いっててて・・・」
「冴羽さん?無理して喋るから傷に響いたのね。
しばらく眠った方が良いわよ」
「んだよ~・・いてて・・・冴羽さんなんて呼ばないで
撩って呼んでくれていいぜ・・・あいたたた」
「んもう・・・ほらほらっ!喋っちゃダメ!ね、撩?」

香は撩の唇に人差し指をあて喋らないように塞ぐ。
そんな香の行動に一瞬胸が高鳴った。

・・・・・・

一瞬の動揺に微かに苦笑した俺は、高熱でおかしいんだろと自分に言い聞かせた。


それから香は毎日撩の看護をし、一ヶ月が経ったある日の朝
香が様子を見に病室へ訪れると・・・
そこには撩の姿はなかった。
かわりに治療費がベットの上に置かれていた。

「アニキ!撩が!撩が!」
「ん?居なくなったか?」
「え・・・うん・・・居なくなっちゃった」
「アイツはそういう奴なんだよ。関わるなってことなんだ」
「・・・でも」
「いいから。もう忘れろ」
いつも穏やかな兄とは似ても似つかぬ怖い顔で香を睨み付けた。
「わ、わかった」
そうはいったものの香は一ヶ月間看護をしたあの男の事が忘れられないで居た。



◆あとがき◆
初めてのパラレル連載開始っす!
週一更新かもです。
早く続きみてーよコノヤロウ!って人は拍手コメで突っついてくれれば
やる気が出るかもしれませんw

2010.9.21 キャラ紹介挿絵追加!
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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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