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2010.09.30(Thu)

サヨナラ 涙の決意

美樹と海坊主の式から一週間ほど経ってからのお話。




「結婚式か~・・美樹さん幸せそうだったなぁ」

そう呟きながら美樹不在のキャッツでコーヒーを飲む麗香。
相変わらず海坊主は皿をピカピカに磨いている。

美樹さんが撃たれたり、香さんは誘拐されたり。
あの時は本当にどうなるかと思って美樹さんの無事を祈ってたけど・・・
本当は・・・香さんを助けに行った撩のことが心配だった。

(いっつも香さんが危険にさらされると、危険もかえりみず助けに行くんだから・・・)

あのあと美樹さんの手術は無事成功し、みんな手を取り合って喜んだのよね。
撩も無事に戻ってくるかなって思って待ちたかったけど、結局みんなと教授の家に
行っちゃったんだっけ・・・
あれから私も忙しくて事務所を空けることが多かったから、撩や香さんに会えず
今に至るけど・・・どうしてるんだろう撩。

そんなことを考えていると、いきなりバタン!と勢いよくドアを開け鐘の音が鳴り響く。
海坊主はフンと鼻息を立て「いつものこと」といった顔で一切気にもしていない。

「海坊主さん、撩来てる!?」
「来てないぞ」
「もー!あのもっこりナンパ野郎!ただじゃおかないわよ!!」

その光景は、見慣れたもの。
ナンパしてる撩を香さんがハンマー振り回して探し回るっていう
やっぱりあの二人は相変わらずな様子なのかしら。
あの式の後、二人に何か発展でもあったのかなって思ってたけど・・・
この具合だと、私にもまだ脈はあるってことかな?

途端にニコニコし出した麗香は、コーヒーを飲み終わるとお代を置いてキャッツを後にした。
それと同時に香も頭を噴火させながらキャッツを出ていくとこで、すれ違いざまに軽く挨拶を
しようと香の方を向くと、何か違和感を覚えた。

「あ・・・香さん、またね」
「え、ええ。また・・・」

香自身はまだ噴火の真っ最中で表情は険しかったが、何かいつもと違う雰囲気を漂わせていた。
そしてそのまま香はキャッツを出て、再び撩を探しに駆けだして行った。

あれ?・・・香さん、なにかいつもと違う気がする。

そう思った麗香は、出ようとしたキャッツを踏みとどまりカウンター席まで戻っていくと
海坊主に「最近、香さん雰囲気変わったかしら?」と問い掛ける。

「・・・最近か・・・そうだな、化粧の匂いがするところか?」
「あ・・・そうか、なんかいつもと変わったなと思ったのは、お化粧してるからなのね」

すれ違うとき見た香は、女の麗香から見ても目を惹かれる透き通る肌で
ほんのりとアイメイクとリップが施されていたのを思い出した。
それに、服装も動きやすい格好ではあったが、いつもより香の綺麗なラインがクッキリ
出る物で、街を歩く男共の目線を一斉に集めていた。

あの式の後から、そんなに経ってないのに何故あんなに香さん変わったのかしら?
怒ってる姿は、いつもと変わらない感じがしてたけど・・・



カランカランカラン・・・
店の鐘を鳴らし入ってきたのは撩だった。

「ったーく・・・香のやつ・・・」
「りょお♪」
「よっ、麗香」
「さっき、香さん頭噴火させながら出て行ったわよ?」
「・・・そうか」

あれ?いつもなら「ぬあんだってー!こうしちゃおられん!俺も身を隠さねば!」
って言って走って逃げたり、キャッツ入った途端店内にいる女性をナンパしたり
してた気がするけど・・・
・・・撩も変わった?ま、まさかね。

撩は逃げる素振りも見せず、いつもの席に座ると出されたコーヒーを飲み始めた。

「撩?逃げなくていいの?」
「あん?なんで逃げるんだ?」
「だって香さんに追われてたんでしょ」
「ま~な~」

前は香さんから逃げまどう撩は正直だらしないなーって思ってたけど
今はどうしてだか横顔が凛々しい・・・一切曇りのない透き通った瞳。
その瞳は、店内の女性には目もくれずもくもくとコーヒーを飲む。

「あ、香来たっぽいな。ちと行ってくるわ」
「う、うん、行ってらっしゃい」

外に目をやると確かに香がキャッツのドアの前でプンスカプンスカして立っている。
それに即気付いた撩は、店を出て香に近づく。
香はハンマーを出して振り下ろそうとした途端、撩がそれを避け香の耳元で何かを囁いていた。

って、ハンマー避けてるし!?
ええ?いつもならドーンと喰らってなかったっけ??

香からは殺気が削がれハンマーは消滅。顔を真っ赤にして俯いていた。



いつも見ていた光景とちょっと変わっていたことに麗香は驚いていたと同時に
あの二人になにか発展でもあったのか!?と不安になり、思い切った行動を起こした。



夜23時、撩の携帯が鳴り響いた。

「んだよ、こんな時間に・・・」

憂鬱そうにベットから身体を起こし携帯を手に取る。
麗香からのメールで『ちょっと今会えない?』というものだった。

「どうしたの?撩」
「ああ、麗香からさ。会えないかって」
「なんか急用かしら・・・?」
「どうだろうねぇ」
「あたしは大丈夫よ。行ってあげて」
「ん~~これからって時に行かなきゃなんない?」
「・・・もう・・戻ってきたら、ね」

布団にくるまり上目遣いで撩を見つめる香。
二人は、情事の前だったようで照れくさそうにする香の額にキスをすると
サッとジャケットを羽織り地下の射撃場へ向かった。

中から、すでに麗香が居るようで銃声が聞こえる。
途切れるのを待って声を掛けた。

「よう、麗香」
「あ、撩。こんな時間に呼び出してごめんね」
「あ、ああ・・・いいけど」

麗香は耳栓を外し持っていた銃を置くと撩の真正面に立ち胸板に手を添える。
いつものおちゃらけてるときの撩だったら鼻の下伸ばしていたかもしれない
その状況は、麗香も驚くほど静かで撩の胸から伝わる心音もとても穏やかだった。

何故?撩いつもならヘラヘラしてるのに、今日は私を見ようとしてなくて
そっぽを向いて何か考えてる様子。

「りょ、撩?今夜私の部屋に来ない?」
「・・・あ?」

間の抜けた顔でこちらを見る撩。突然のことで驚いている。

「なーに驚いてるの。私と一晩過ごせるのよ?」

麗香の言葉に苦笑をすると、胸板に掛かった手をどける。

「すまん・・・先客が居るんだ」
「え?ええ?誰よ!?」

まさかの断り発言に戸惑い、相手は誰なのか問いただしてしまった。

「んなの誰だっていいだろ」
「わ、私だって知る権利あるでしょ。今まで散々セクハラ紛い受けてきたわけだし!」
「あのなあ・・・それは昔の話しだろ?」

ギロっと撩を睨み付けて怒る麗香に頭をポリポリ掻きながら困る撩。

「上で待ってるんだよ。行かせてくれねーか」
「上で待ってるって・・・?」
「言わせる気か?」

麗香の脳裏にあの名前が思い浮かぶ。
まさか思うと居ても立っても居られなくなり、目の前の撩に抱き付いた。

「お、おい」

撩と麗香2_1


「いいじゃない!私もいいでしょ!?
私も不特定多数の中に入れてくれたって!」
「・・・なーに言ってるんだ麗香。俺・・・今はそんなんしてねーよ」
「え?」
「今は特定の女だけってことさ」
「それって・・・」
「ああ、そうさ」
「あんなに喧嘩ばかりして、男扱いしてたくせに?」
「・・・まぁ、今のようになるまで俺も色々葛藤があったんだよ。わかってくれ」
「そう・・・わかったわ」

麗香はそう言うと撩から離れ射撃場を後にした。
姿が見えなくなると撩も射撃場から香が待っている部屋へ戻っていった。



電気も点けない暗い寝室のベットに麗香は飛び込みうずくまる。

・・・なによ。特定の女なんて作らない主義とか言っていたクセして
ちゃんと居るんじゃないのよ!!
私がその特定になろうって思ってたのにな・・・
完璧に出遅れちゃったみたいね。
ううん・・・もう遅い・・・か。


ベットに顔を沈め、涙を流し悲しみを噛み締めた。






◆あとがき◆
麗香の失恋話をリクエスト頂いたので、私なりに書いてみました!
私が書くとどうもセツナスな話しになりますな!

タイトルをCHっぽくしてみたw
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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

23:55  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こんにちは。麗香の失恋話読みました。
りょう一筋だった麗香にとって、二人がお互い素直になり、くっついた事は、かなりショックだろうな~。
あのリョウが、女を見ても顔を変えず、おっかけないんだもん・・・でも・・・いずれは必ずくっつく二人だったんだから、はっきりして良かったのかも・・・これで、麗香も新しいスタートが出きるもんね♡

このリクエスト作品って私の一票も入ってますよね♡
さや | 2010年10月04日(月) 08:45 | URL | コメント編集

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