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2004.07.25(Sun)

真夏の視線(前編)

まだ気持ちを伝えあっていない頃のお話。

前編です~

  ↓
  ↓
















ミーンミンミンミン・・・

7月の終わりに差し掛かり、暑さも厳しくなってきた。


カランカラン・・・


「あら、香さんいらっしゃい」

日課の伝言板を見た後、依頼がない事を確認すると
いつものようにキャッツアイに寄ったのだ。

「あ~~暑い~!美樹さんアイスコーヒーお願い!」

すぐに注文をすると、いつもの席に着いた。

「は~い、ちょっと待ってね」
「はぁ・・・今日も依頼無かったわ~・・・」
「あらら、香さんも大変ね」
「あ、香さん」
「ん?何?」
「ファルコンと今度海に行こうと思ってるんだけど、
気晴らしに香さん達もどう?」
「え・・・」
「ん?どうしたの?何か用事でもある?」
「あ、いや・・・さ」

不思議そうに香を見つめる美樹と海坊主。

「実はさ、海やプールに行こうって撩を誘うんだけど
いつも"ダメだ"の一点張りで連れていってくれないんだよね」
「え?冴羽さんのことだもの、ナンパのかっこうの場所なんじゃないの?」
「そう、そう言ったんだけどねぇ」
「それに、私に対して"お前のその括れた胸に豊満な腰を見る奴なんていない"
なんて言うのよ!!腹立つわよ~!!」
「あら、そんなこと言ったの~!?香さんスタイルいいじゃないの!」
「あ、あら、そうかしら?」
「うんうん」

不意にスタイルを褒められて香はボッと顔を赤くする。

「・・・・」

美樹は、ちょっと考え込むとポンっと手を叩いて一つの提案を言った。

「ね、香さん。冴羽さんには内緒にして私達だけで海に行かない?」
「ええ?」
「ねぇ、そうしましょうよ」
「え、あ・・・うん。そうね!撩抜きでいこっか!」
「よし、そうと決まれば~・・・今度の定休日にでも行きましょう!」
「うん、わかったわ」

撩が知らぬ間に話が決まり、海へ行く日までなんとかバレずに
当日の朝を迎えた。

香は、早朝に起き家事洗濯を済ませ日課の伝言板も見に行き
依頼がないことを今日ばかりはホッとしていた。
そして、リビングでコーヒーを飲み一息つく。

「さてと・・・朝早くに家事も終わらせたし、あとは支度をして
美樹さん達が待つキャッツに向かうだけねぇ」

「・・・ふああぁぁ・・・キャッツがなんだって~?」
「!!」

香の後ろに寝ぼけ顔の撩がお腹をボリボリかきながら突っ立っていた。

「お、起きたなら、おはようくらい言いなさいよね!」
「あん?言ったぞ?」
「あ、あらそう・・・」
「今日も暑くなりそうだな~香ぃ」
「え、あ、うん。そうね」
「あ、撩、朝ご飯食べてね」
「あ、あぁ」

なんだか、ここ最近香の様子がおかしい。
確実に俺に隠し事をしてる感じだ。
うーむ・・・さっきも美樹ちゃんとかキャッツとか何やらブツブツ言っていたし。
どこかに行くのか?

あちゃ、やばいわー
疑いの視線であたしを見てる!感づいちゃったかな!?
もう、サッサと出掛けて美樹さんの所へいっちゃお!!

香は、自室に行き支度を終えるとリビングで食後のコーヒーを飲む撩に
軽く言葉を掛けるとすぐ家を出た。

「なんだ?アイツ・・・今日は随分早く家の事済ませてあるじゃねぇか」
「・・・・・なんかあやしいな」

俺は、香の隠し事に少しイラついて、香の部屋に行くと
下着等が入っているタンスに頭を突っ込んで考え事をしていた。
うーん・・・落ち着く・・・ちがうってば俺!
頭にブラをかぶりつつ、ゴソゴソとタンスの中を荒らす。

「ん・・・?」
「!!」
「パンダパンツがない!・・・じゃなくて!水着が無いぞ!?」

これは、どういうことだ?
そーいや、美樹ちゃんがどうとか言ってたよな・・・
アイツもしかして、あそこに行ったんじゃないだろうな・・・?
あれだけダメだと言ったんだがなあ!

「くそ・・・・・・」

撩は険しい顔つきでアパートを出た。


その頃、香は美樹と海坊主と共に海へ丁度到着していた。
猛暑だけあって海は人でごった返している。
浜辺にパラソルをさすとそこに海坊主が座り直ぐさまビールを空けた。

「プハー!うめぇ」
「あら、ファルコンもう飲んでるの~?」
「俺は泳がなねぇ~からな」
「それなら、留守番お願いねファルコン」
「おう」

kaori2.jpg


美樹は香を連れて海へ繰り出した。
一際スタイルが良く目立つ2人はすぐさま男性達の注目の的になっていた。
美樹はそのことに気付いていたが、香は相変わらずだ。

香は、足先をちょこっと海水につけ
「うわぁ~久々の海気持ちいいわ~♪」

子供のようにはしゃぐ香に美樹も連れてきて良かったと微笑んでいる。
と、そこに男性2人組が声を掛けてきた。

「やぁ~君たち2人だけ?俺たちと一緒に遊ばない?」
「あら、ごめんなさいね。私達あそこにいる人と一緒に来てるの」

美樹は海坊主の方向を指さして言った。
すると男性2人は顔を引きつらせ、そそくさとその場から逃げていった。

「海坊主さんのお陰で変な虫も寄りつかないですむわね」
「うふふ、そうね」

しばらく泳ぐと、美樹だけ海坊主の所へ戻っていった。
美樹がいなくなると、先ほどの男性2人組の1人が香のほうへ歩み寄ろうとしている。

美樹が海坊主の元へ戻ると、どこからか聞き慣れた声と共に女性の叫び声が
色々な所から聞こえてきた。

「あら、冴羽さんにもうバレちゃったみたいね。ファルコン」
「フン・・・相変わらずスケベ野郎だな」

ナンパをしながら撩が美樹達の所へやってきた。
「なーにが、スケベ野郎だ。ナンパをしないと女性に失礼じゃないか!」
「ね~!美樹ちゅわ~~~~~ん!」

美樹に向かって飛びつこうとして、海坊主の100t頭突きが命中。

「いって~な~!」
「フン!!」

「あ~ら、冴羽さん。海にナンパしに来たの?それとも香さん目当てなわけ?」
美樹はクスクス笑いながら撩に問い掛ける。

「あん?な、ナンパに決まってるだろ!」
「ふーん、そっか~」
「な、なんだよ」

撩は腕を組みながら、そっぽを向き口をへの字に曲げて苛ついている。

「冴羽さん、ナンパもいいけど~香さんも変なのに引っ掛からないように
見ていた方がいいかもしれないわよ」
「あん?アイツがナンパされるわきゃないだろ~」
「見くびっちゃダメよ。香さんのスタイルの良さは私も認めちゃうもの!」
「んな、アホな・・・」

と撩は口では言うが、内心は・・・

あいつのスタイルの良さは俺が一番わかってる!
モデルをやったときに痛いほどわかったしな・・・あはは・・・
だ・か・ら!海へ来させたくなかったんだ!
香のボディにあのビキニが合わさったら、マジでやばいぞ。
タダでさえ香は鈍感娘なんだ。一人にしておいたら知らん男に
ついていっちまうんじゃないのか!
そ、それは避けなければ!!

撩は、凄い剣幕で周りを見渡しながらナンパをしに行くという名目で
香を探しに行くことにした。


  ****************************

『真夏の視線』後編へ

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