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2010.10.15(Fri)

ミックのパートナーは鈍感娘

海原戦後、香が記憶を失ってミックとパートナーを組んだ時のお話です。



・・・まったく!撩の奴ったら・・・あたしの気もしらないで・・・

「どうしたんだい?カオリ」
「あ、ミック・・・」

只今あたしはミックとパートナーを組んでいる。
そう、撩が勝手に女の依頼を受けてコソコソとやってたもんだから
あったまにきてミックのマンションへ転がり込んだのよ。

「カオリ?また撩のことでも考えていたのかい?」
「・・・そんなわけないでしょ!誰があんな奴・・・!」

ふふ・・・まったくカオリはすぐに顔に出るから分かりやすいってのなんの!
妬けちゃうなぁ~こんなに想われてるんだから。
肝心のアイツは何を考えてるんだか・・・


翌日、ミックと香はいつも通り新宿駅の伝言掲示板へ足を運んだ。
辿り着くと掲示板には「XYZ」の文字が。

「ミック!依頼があったわ!」
「ああ、そうだね!それにまだ消されてないってことは
撩は見てないってことだね」
「ええ、そうね」

香は少し寂しそうな顔を見せると、携帯を取りだし依頼主へ連絡を早速取った。
依頼主からの指定で、新宿中央公園の広場で待ち合わせとなった。
二人はそれからすぐに車で待ち合わせ場所まで向かうことになったのだが
ミックは何かの気配を感じて周りを見渡すが、感じていた気配が消えてしまった。

(まっさか~リョウ・・・?なわけないよな・・・)


そして二人は待ち合わせの場所に着くと、そこにあったベンチに腰掛けて待つことにした。
しばらく二人は談笑していると、一人の男性が近づいてきた。

「そこのお嬢さん。ここで待ち合わせをしているのですが
もしかしてあなたですか?」
「え・・あ、ご依頼者です?」
「おお、やはり、そうでしたか!あなたみたいな美女で私も嬉しい!」

香の隣に座るミックに目もくれず男は話し続ける。

(おいおい・・この男カオリしか見てないぞ・・・)

今回の依頼者は、有名なファッションデザイナーのようだ。。
依頼内容は、今度行われる仮面パーティに同行してほしいというもの。
それだけならいいのだが・・・


「ええ!?あたしがあなたのフィアンセ!?」
「そう、君に私のフィアンセになってほしいのですよ」
「ど、どういうことですか・・・」

ミックが苦笑しながら聞くと

「私の両親もパーティに出席することになっているのですが
付き合っていた彼女をフィアンセで紹介する事になっていたのに
ついこの間別れてしまいまして・・・」
「それで、カオリに代役を?」
「ええ、シティーハンターには美しい女性が居ると耳にしましてね。
それならと依頼したんです」

確かに美しいが・・・フィアンセだと?

「まぁ・・・その場だけの事ですので、お願いします」
「あ、はい、わかりました」

戸惑いながらも香は承諾をし、後日また会うことを約束し別れたのであった。
そして約束通り、香は衣装チェックなどで何度か依頼主の所へ通っていた。
この時、ミックも影ながら香を見守っていたのは言うまでもない・・・


そして、仮面パーティ当日の朝。
ミックはマンションの窓際に立ちコーヒーを飲んでいた。
すると、目の前のアパートの住人がこちらをジッと見つめ口元がニヤついている。
それもどうやら向こうには女が一緒にいるようで、顔が緩みまくっている・・・

「ったく・・・リョウの奴、女連れ込んでなにやってんだか・・・」

カオリが可哀想じゃないか・・・

と考えるミックの表情もあらぬ事を妄想してるようでニヤけていた。
そんなミックもここ数日連続簀巻きを喰らっているわけで・・・
本日も簀巻き明けしたところだったりするわけだ。

「ま、とりあえず!仕事をチャッチャと済ませてカオリとー・・・むふふふ♪」

怪しい笑みを漏らしながらミックは、また香の部屋へ忍び寄る・・・
ドアを開け中に入ると、引っ掛かったトラップは全て解除済み。ミックは難無く香の側まで来れた。
ソーッと香に追い被さろうとした途端、飛び起きた香のハンマーで撃沈したのであった・・・

「もー!ミック!何回襲いにくれば気が済むの!?」
「アハハ・・・こんな美女が側に居たら、一緒に眠りたいじゃない?」
「なっ・・・!あたしは美女でもなんでもない!」

あーあ、彼女は自分の魅力に全く気付いていないんだから・・・
そうさせたのは、紛れもなくアイツだな。


ミックは香の鈍感さに苦笑しつつ、仮面パーティに向けて依頼主の男性が
届けてきた衣装を広げてみた。
ミックのスーツはシンプルな物でカラーは白。身体に丁度良くフィットする。

「ミックのは随分シンプルなのね」
「まぁ、主役は君だからね。俺のはこれで十分さ」
「あたしが主役ねぇ・・・」

自分の衣装を広げて見ている香は「こんなあたしがフィアンセ勤まるのかしら」
とぼやきながらも、その目は輝いていた。


そして・・・
仮面パーティが始まる2時間前に開場がある高級ホテルに到着。
ホテル入り口付近に居るスタッフに仮面を手渡され「中にお入りの際はお付け下さい」
と一言貰い、ミックと香は仮面を付けてホテルへ入っていった。
今回の仮面パーティーは、ホテルも一丸となって取り組む一大イベントのようで
そのプロデューサーが今回の依頼主だったのだ。

そして、その依頼主の男性と会い衣装室に案内された。
ミックは自宅で着替えそのまま来ていたため、香だけ衣装室に入っていった。

衣装室には煌びやかな衣装や化粧道具が所狭しと並べられている。
「わぁ」と声を出して感動している香に持ってきていた衣装をスタイリストが合わせ始めた。


その間、ミックはホテルのラウンジに足を運び、周りを物色する。
このホテルは、どこもかしこも仮面を付けた人ばかりで、どんな人なのか把握出来ない。
ミックも仮面を付けゆっくりとティーを飲んでいると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「さ、こちらへどうぞ」
「ありがとうございます」

聞き覚えのある声のする方向を見ると、すぐ近くの席に座る一組のカップルが目に入った。
やはり仮面をしていて顔はわからないが、ガタイや髪型、声で誰だか察しは付いた。

(なぜ、ここに居るんだ・・・?それにあの女性は確か・・・)

そう考えていると、香の声がラウンジ入り口付近から聞こえてきた。

「あー!ここにいたのね!」

漆黒のドレスを身に纏った香は、裾を両手でたくし上げ小走りで駆け寄ってきた。

「わーお、凄い綺麗じゃないか!」
「ええ!?もー何言ってるのミックったら・・・」

香が顔を赤らめている側で、横目で先ほどの男性が見ているのがミックには気配でわかっていた。
だが、その事は香には言わず黙っておくことにしたのだった・・・

(ふふ・・・黙っておくのもまた面白いかもしれないな♪)

ミックの思惑などつゆ知らず・・・


程なくして仮面パーティの時間となりミックと香は会場へ入った。
その大きい会場内にはファッションショーも兼ねているだけあって
大きなステージが中央に設置されている。
周りには既に大勢の人がまだかまだかと始まりの合図を待っていた。




『お集まりの皆様、この度はわたくしプロデュースのファッションショー仮面パーティへ
お越し下さいまして誠にありがとうございます!
是非、最後までお楽しみ下さい!!』

その言葉で仮面パーティが開始となり、ゆったりとした感じでショーも始まった。
すると、早速依頼主の男性が香の側に来ると「これから君は私のフィアンセとして接してください」
と耳打ちすると、香の腰を抱き色々な人に紹介をして回った。

普段とは違う格好と普段とはまったく逆の扱いを男性から受け、香は戸惑うばかり。
依頼主の男性も満更ではない様子で、自慢げに香を紹介していた。

それを遠目で見ていたミックは、内心「くそー!あんなにくっつきやがって!」と口を食いしばる。

ショーも終わり、会場はダンスホールとなりノリの良い音楽で場内が盛り上がる。
香や依頼主の男性もリズムに合わせて楽しく踊っていた。
すると、次に流れた音楽はさっきと一変してしっとりとした物で、一気にムードが高まる。
周りのカップルは寄り添いゆっくりとステップを踏み始めた。
そんな中、香が戸惑っていると依頼主の男性が手を差し伸べ「踊りましょう」と言い、香も手を添えようと
すると、その手を横からスッと違う手が出て引っ張ると香を抱き寄せた。

「君!私のフィアンセに何をするんだ」
「何を言ってるんだ。お前のフィアンセはこの人だろ?」

そう言ってきた男性は先ほどラウンジに居た大柄の男性であった。
その男性が指さす方向に居た女性も先ほどラウンジに居た人で、依頼主を見つめている。

「ごめんなさい・・来ちゃったわ・・・」
「え・・?まさか・・・・君は!」
「ええ、私よ!親の反対なんてもう気にしないわ!」
「そうか・・・本当に私でいいのかい?」
「ええ、あなたしか居ないの・・・」
「わかった。
それなら、もう一度プロポーズするよ」
・・・私と結婚してくれますか?」
「はい」

二人は想いが通じ合い寄り添うと堅く誓い合ったのだった。


その女性は依頼主の男性と結婚を前提に付き合っていたのだが・・・
女性の両親に結婚を反対され、半ば強引に別れさせられたと言うことがわかった。

二人は幸せそうにチークダンスを楽しみ、音楽が終わると女性がお礼を言いに
周りを見渡し依頼をした男性を探す・・・が

「あら?あの人が居ないわ」
「君も依頼をしていたんだね」
「ええ・・・
それにしても、どこに行ったのかしら・・・冴羽さん」


その言葉をミックは耳にし、やはりリョウだったかとニヤつく。
何も知らない香は、仮面を付けた撩に手を引かれ会場の端へと連れて行かれた。
壁に寄っ掛からせると、撩が片手を壁に付きジッと香を見つめる。

「あ、あの!きゅ、急に何ですか!?」
「・・・・君があまりにも綺麗で、俺のものだけにしたかったからさ」
「え、ええ・・・」

普段受けることもない甘い言葉に身体が固まり口はあんぐり。
普段真逆な言葉を吐きまくり、香を男扱いしている張本人が目の前にいるのに
超鈍感な香には気付くはずもなく・・・
ただ、その甘い声に酔いしれてしまう。

急にまた照明が暗くなりムードの良い音楽が流れ始めた。
ミックの話しを聞いたあの依頼主が二人のためにとムード作りをしたのであった。

撩は戸惑うことなく、香の腰に腕を回し静かにチークダンスを始めた。
香の脳裏には、あの頃のチークダンスが思い出され「何で今アイツが出てくんのよ!」と
内心思うと目の前の男性をチラッと見てみた。
すると仮面から見える瞳はどこか切なげで、何か言い足そうな目をしていた。

仮面なふたり


見つめることをやめない撩に恥ずかしくなった香は、ふいっと横を向いて照れを隠す。
その拍子に周りをチラッと見ると、どこもかしこもキスをしていることに気づき
また目の前の撩を真っ赤な顔で見上げて思考がショート寸前。


「顔、真っ赤だぜ?」
「だ・・だ・・・だだって・・・」

恥ずかしくて堪らない香に撩はギュッと抱き寄せ、唇ではなく頬にそっとキスを落とす。
一瞬の出来事に香は思考がショートし、その場で固まってしまった。
思い通りの反応に苦笑しつつ、撩は香の頭をクシャクシャとかき回し「じゃあな」と
言い残してその場から去っていった。

クシャクシャとされてから数分後・・・

「んもー!あたしの髪かき回さないでよ!!」

と言葉を発して唖然と立ち尽くす香。

「あ・・れ・・・?頭かき回されて思わず反応しちゃったけど・・・」

「いやいや違う」とぶんぶん頭を振って脳裏に浮かぶ奴を消そうとするが
声や体つきを思い出す度に、頭の中はアイツでいっぱい。

「そ、そんなはずがなーい!!」

と叫ぶと、ミックを連れてサッサと会場を後にした。

その後・・・

あの時の事は何処へやら状態で、撩と香の仲は戻らず
素直になりきれない二人にミックは苦笑いしか出なかったのであった・・・


(いい加減、リョウ・・ハッキリしろよな・・・じゃないと俺が頂いちゃうぞ?)





原作の間の話ですw
まったきもって撩ちゃんは偽りの仮面をかぶるのが好きなようです(´∀`)

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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