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2010.10.21(Thu)

あなたの瞳に映るのは誰?


「・・・う・・ん・・りょ・・・?」

カーテンの隙間から漏れる陽の光で目覚めた香。
寝ぼけ眼で隣を見ると、そこには撩の姿が無く不思議に思う。

「あ・・れ・・?」

一夜を共にするようになってから早一ヶ月。
今でも信じられないけど、ずっと望んでいた男と触れ合えるようになった・・

でも、普段のアイツはいつもと変わらなくて、馬鹿なこと言ったりからかってきたり
前と変わらない態度に初めの頃は戸惑ったことがあったっけ・・・

ふとした瞬間見える優しさは、感じられるようになったかな。
触れる回数も増えたし。


一ヶ月の間にあった事をボンヤリ考えていると、シーツの下からブルルブルルと
携帯のバイブ音が鳴り響く。
香はその音にビックリすると、直ぐさまそれを取り出し見てみる・・・

「撩の携帯・・・?なんでこんなところに」

ふと見えた着信名は『愛子』となっていた。
驚いた香は咄嗟に携帯をシーツの下に隠して素知らぬ顔・・・をしてみたが
やっぱり気になる名前・・・
取り出してもう一回携帯をジッと見つめていると鳴り続けていた着信が途絶えた、

(愛子って誰だろう?キャバ嬢?)

と考えていると、また撩の携帯に着信が鳴り響いた。
またも着信名は『愛子』である。

思い切ってその電話を取ってみると若そうな声の女性で年齢は20前半くらいだろうか・・・

「撩ちゃぁ~ん今から遊ばなぁい?今晩暇なのよ~♪楽しい一晩過ごさない?ふふ~」
「ぇ・・・!?」
「あれ、誰か居るの?ちょっと撩ちゃん?何とか言いなさいよ~!」

ブチッ

思いっきり電話を切った後に、香はワナワナと怒りが込み上げる。

「誰よ・・・愛子って・・・何よ一晩って・・・・!」

・・・そ、そうよね!そうよ、撩は根っからのもっこり男よ!
あたしだけじゃ物足りなくて、他の女にも手を出してるのよ!!




ガチャッ!

勢いよくドアを開け全然起きてこない香を見に来た撩。
察知した香はシーツをかぶり涙を溜めた顔を見られないように咄嗟に隠す。

「香?まだ寝てんのか~?
早く起きて飯作ってくれねぇか~腹へっちまってよ~」

ガバっと勢いよく起きた香は、涙ぐむ顔を見られまいと俯き加減で撩の横を
素通りして駆けていった。

「あー?香ちゃんどうしたんだ?挨拶もしないでサッサといっちまった・・・」

香が寝ていたベットを覗き込むと、自分の携帯が埋もれているのが見えた。

「あ、いっけね。携帯ここに置きっぱなしになってたのか」

そう言うとすぐにジャケットのポケットにしまい込んだ。

(まさか、俺の携帯の中見たわけじゃないよなぁ・・?
ま、見られてもかまわねぇけど、香のことだから誤解しそうだからなぁ・・)


撩のバカ・・・やっぱあたしじゃ物足りなくて・・・その事ばかりがグルグル頭の中を巡る。
憂鬱な気分の中で朝食を作る香は、撩が後ろにいることにも気付かずもくもくと作る。

「なぁ、香?」
「わっ・・!な、なに・・」
「おまぁ、俺の携帯見たか?」
「み、見てないわよ・・」
「そっか」
「何よっ、何か見られちゃいけない物でもあったわけ?」
「んなもんねーよ」
「ふん・・・どうだかねぇ・・・」
「はぁ?やっぱお前見ただろ」
「見てないわよ!もういい!ほらこれ朝食出来たから、
持って行って勝手に食べて!!」

顔を真っ赤にして怒る香は、出来上がったばかりの朝食を撩に手渡すと
アパートを飛びだして行ってしまった。
その数分後、撩の携帯が鳴り響き掛けてきた主を確認した撩は苦笑し
香が怒る原因はこいつだろうと顔を引きつらせた。

「あっちゃぁ・・・やっちまったなぁこりゃ・・」



「もしもし?撩ちゃん?愛子だけど・・・
え!?会ってくれるの?嬉しい~!それじゃあ・・・」

ってなんでラブホ街で会うんだっての・・
んなところ香に見られたらハンマーどころか、俺殺されるんじゃねーの・・・
ブルブルと震えると、愛子と名乗る女性が目の前のラブホから出てきた。

「あっら~!撩ちゃん待ってたわよー」
「おいおい、お前まだそんなことしてたんか」
「だって、楽しいし~それにまた撩ちゃんにご指名されないかなって
期待して待ってたのよ~?」
「あはは・・・」
「何よ、その空笑い~」
「愛ちゃん?前にも言わなかったっけ~?」
「なんのこと?」
「俺は一度抱いた女は二度目は抱かねぇ主義なの」
「やだぁ~そんなこと聞いてないわよ~?」
「だいたい、今の俺は・・・」

撩が言いかけたその時、後ろから思いっきりハンマーが現れ

「あんたなんか、サイッテー!!!!」

その言葉と共に思いっきり潰された撩。
いつの間に居た香に撩も気付かずガクッと倒れ込んだ。


・・・やっぱり撩は色々な人と一晩だけ過ごして、物足りなさを満たしていたって事?
撩の行為にむかつくけど、それ以上に自分の魅力の無さに嫌気がさす!!

撩があたしだけを見てくれるようになるには、どうしたらいいの?
もっと化粧をして着飾って迫ればいいの?

さっきまでの怒りは通り越し、次第に自己嫌悪にはしる香。
撩のことになると、激しく自信が持てなくて一線を越えた今でも自分でいいのか
悩むことが暫しあった。

夜を共にする前は、撩がナンパしてたって依頼人に手を出したって
なんとか気持ちを保てられたのに、今じゃそれがどうしても出来ない・・・
真っ先に嫉妬が出てきて、撩はあたしだけのものって思っちゃうのよね。
ずっと側にさえ居られればいいなんて思ってたのにな・・・


サエバアパートに戻った香は、再び撩の部屋へ行きソファーに座った。
ボーッと部屋を見渡していると、不意に目をやったベットボードに手帳が置かれてるのが見えた。

「これ、いつも撩が持ってる物だわ」

なんとなく中身を覗いてみると、ずらりと今までの依頼人の名前と連絡先が書き込まれていた。
まぁ、もっこり男の事だから当たり前かと思うところだが、やはり今までと違う香は
今まであった事が蘇り、嫉妬心が沸き起こる。

依頼人の中で一番苦しかったのは「もしかしたら、撩は帰ってこないかもしれない」って
思ったあの優希さんの事。
あの人を見る撩の瞳が切なくて、あたしは凄く苦しかった。
もし、あの時撩が大使館に入っていく優希さんを引き留めてたら、どうなっていたんだろう。
考えたくもないことだけど・・・


カチャッ・・・

撩は静かにアパートのドアを開け、そっと中に入っていく。
リビングやダイニングはシーンと静まりかえり香の気配はない。
撩は自室に足を運ぶと、少し開いたドアから、すすり泣く声が聞こえてきた。

(香・・・?)

中を覗いてみると、香がベットに転がり何かを眺めている。
よく見るとそれは自分の手帳だ。

あれは、今までに仕事を受けた依頼人等の名や住所を書き留めた手帳だ。
携帯に入れておくより、書いておく方が実用性があって俺は好きなわけだが・・

恐らくあれを見て香はしょげてるに違いない。

(確か依頼人の名の横にランク付けしてた気がするしぃ・・あは・・あはははは・・・)

はぁ・・・

撩は小さく溜息をつくと、そーっと自室のドアを開け・・・

「俺の部屋で何してるのかな~?香ちゃん」
「!?」

思いもよらぬ声にビックリした香は飛び起き持っていた手帳をシーツの中に隠した。
それを見逃さなかった撩は、隠された手帳を即座に取り上げ香の目の前に出すと
屈み込んで香の目線で話し出した。

「これ俺の手帳だろ。何見てたのかなぁ」
「な、何って・・・」
「んなの見たって面白かねーだろ」
「・・・優希さんは撩にとって大事な人だったの?」
「は?何だ急に・・・」
「だって・・あの人を見つめる撩の目は、とても切なくて苦しそうだったから・・・」
「バーカ」
「バカってなによ!?」
「うるせーな」


ずっとお前への想いを隠し通して、闇の世界へ引きづり込まないようにしていたあの頃
そんな時に出会った優希には、正直惹かれた部分はあった。
だが俺はあの別れ際、想っていたのは香のことだった・・・
もしこれが香との別れだったらと優希には申し訳ないが、そう思っていた。

でも、もう別れる気はない。表の世界にも戻す気はない。
香の全てを俺が奪い取ってしまうが、その代わり俺の全てを香に捧げると決めた。
そう心に決めて抱いた。

ムスッとした顔で撩は香を睨み付けると、香も負けじと睨み付ける。

「うるせーんだよ」
「だから、なに・・・ん!?」

話し続けようとする香の唇と塞ぐとそのまま押し倒し、また唇を離す。

「おまぁは俺の女。それだけじゃダメか?」

その言葉を放つとそのまままた唇を塞ぎ何度もキスをする。
時折、唇を離し言葉を発しつつまたキスを繰り返す。

「ん・・・おまぁまだ何か・・・んん・・違うこと考えてんだろ・・」
「・・・りょ・・・う・・」

香が話そうとすると撩は一旦キスを止め、組み敷いたまま話しに耳を傾けた。

「・・・撩・・あたしとなんかじゃ物足りないよね・・・
だって・・・だって・・あたし魅力的じゃないし・・あっちのほうもまだまだ経験不足だし・・」
「ああ、愛子って子の事か?」
「それもあるし、他にも色々な子と寝てるんじゃないか・・って」
「はぁ・・・香よ~?」
「うん?」
「おまぁ・・・マジでバカだな」
「もー!何よ!あたしは真面目に言ってるのにバカバカ言わないでよね!」
「あのな、俺は・・・・」

チュ・・・もう一度ワザと音を鳴らしてキスを唇に落とすと。
撩は真剣な顔で香を見つめる。

お前だけ・・

「お前じゃなきゃダメなの」

甘く低い声で切なげに語りかけた。

お前とじゃないと楽しくないし
お前とじゃないと心から愛し合えない。

今まで毎晩違う女を抱いてきた俺が今はお前とじゃないと満足できなくなった。
だから他の女を抱くなんてあり得ない。

「ホントに?ホントにあたしだけ?」
「ああ、お前だけ」

「・・・・・・」

「なんなら、今からわからせてやろうか?」



「りょ・・う・・・」

香は瞳を潤ませながら、両腕を撩の首に回しかけると、そっとキスをした・・・





◆あとがき◆
はーい!愛ぼんさんのリクエスト「香が撩の過去に嫉妬をする」完了っす!
(密かに愛さん友情出演ww変な役でごめんちゃいw)
と言いたいところだけど、これ派生してR指定に行きそうな感じw
このお話で撩ちゃんの制御が外れてもっこりいっちょくせーん!なんちってw

あれだな・・カテゴリに鍵付き小説っての作ろうかな・・・
それかあやしい部屋?w
ま、まぁ、そんな感じのを作って鍵付き小説をそこに置いていくかもです。
撩ちゃんもっこり集的な~(爆)

ということで、愛さんリクありがとでした!(〃▽〃)



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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

19:56  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●ありがとうとございます!

さっそくリクに応えてくれてありがとうございますv-22
友情出演させていただけて幸せですv-10
香の不安や嫉妬がよく伝わってきて切なかったです。
思い切ってリクエストしてよかった~。
私的に、リョウが手帳に書かれた依頼人のランク付けしてるのがウケました。
ほんとにやってそう~。

プリンセス優希、リョウがどこまで本気だったのか、
原作で気になる話だったけど、ここでこんな風に登場させるとは!

イラストもありがとう。毎度、陰影がすばらしいですね。

このまま続編を鍵つきお部屋でぜひ~~~!


愛ぼん | 2010年10月21日(木) 22:32 | URL | コメント編集

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