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2010.11.23(Tue)

危険な依頼者(1)

挙式一ヶ月後くらいのお話。
今回はオリジナルキャラが出てます!




「あの・・・これからしばらくお世話になります。
宜しくお願いします」

そう話すのは“稲森翔太”っていう今回の依頼者。
今時のアイドルで色々なメンズ雑誌を飾っているそうだ・・・

俺は男の依頼者は反対したんだ!
だってよ~女の依頼者なら何の問題もないわけじゃないか。
問題?今まで男の依頼者はだいたいが香に惚れてるわけだぜ?
ってーことは、一つ屋根の下に他の男が居たら何されるか
わかったもんじゃない!
・・・それに香はかなりの鈍感娘だからな。
俺が裏で注意してないとやばいな今回は・・・
そう稲森って男はかなり要注意人物だから・・・

「それでは、稲森のことどうぞ宜しくお願いします」
「はい、お任せ下さい!」

稲森のマネージャーは挨拶を済ますと事務所の方へ帰って行った。

「はぁ・・・」
「こら、撩。なにため息突いてるんだ。
これから稲森さんに部屋案内してくるからね」
「ああ・・・」
香は稲森を連れ自室兼客間へ案内した。
「それでは、稲森さんこの部屋を使ってくださいね」
「え?香さんはどこで寝るんですか?」
「あたしは、ソファーで寝ればいいんですよ。
撩を部屋から出して撩の部屋で寝ても良いですし。心配なさらないで大丈夫ですよ」
「そ、そうですか・・・あ、あの」
「はい?」
「香さんは冴羽さんとどういう関係なのですか?」
「え・・・あ・・の・・・仕事上のパートナーですよ・・・」
頬を赤らめて言った言葉は考えていたこととは違うことだった。
香は半端無く照れ屋で正直に本当のことを言えない性格だ。

「そうですか。
こんな綺麗な香さんがパートナーだなんて冴羽さんが羨ましい限りです」
「や、やだ稲森さん!美人だなんて!そんなことないですよ~!」
真っ赤になって照れている香に稲森は優しい目で見つめていた。

「おい、香?飯まだ?」
「ん?・・・」

振り返るといつの間にか撩が突っ立っていた。
音も立てず近づくことなどスイーパーである撩にはお茶の子さいさい。

「ご、ごめん。すぐ作るから二人ともリビングで待ってて~」

パタパタとスリッパ音を響かせ急いでキッチンへ走っていった。
香は走っている間、自分が稲森に言ってしまったあの言葉
聞かれてないだろうかと少し心配だった。
香が行ったのを見届けると撩は稲森をぎろっと睨む。

「やだな~冴羽さん!睨まないでくださいよ!」
「・・・・お前、まさか香を狙ってるとかないだろうな?」
「・・・え?」
「狙うわけねーよな」
「バレてました?香さん年上ですけど、めっちゃ俺好みなんすよねぇ」
「!!」

まさかと思ったが・・・やはりこいつも香の魅力に捕らわれたか・・・
それにこの稲森ってヤツ、売れっ子のアイドルで最近元アイドル女性エリカとの
熱愛報道されたってんだ。
知ってるのかしらんのか、元アイドルエリカの父親はヤクザの組長だったんだ。
んで、その子をもて遊んだかなんかで組長の耳に入ったようで
脅迫文がネットや報道局色々なところに送られているらしい。
で、今回俺んとこにガードの依頼が入ったってわけだが・・・
コイツに話しを詳しく聞いたら、組長の娘に手を出したが自身は
熱愛とは思っていなく、エリカが惚れ込んでいるそうだ。
んで依頼を受けた後に、稲森が他の女に手を出したもんだから
組長の娘エリカが怒っちゃって「これ以上浮気するなら監禁する」宣言が
流れているそうだ・・・
んなの、自業自得だろうと言いたいが・・・よく考えたら俺も香とこうなる前は
普通に一晩だけの遊びをやってたわけだよな・・・
稲森の遊びたい気持ちはわかるが!
だが、組長の娘に手を出すとはバカにも程があるぜ。
稲森ってのは、噂を聞く限り"人のもの"に手を出すのが癖らしいな。
だが!・・・俺の香には絶対手を出させやしねーからな!!

「で、冴羽さんは香さんのこと好きなんです?」
「ん・・・」

さっきまでキリッとしていた目は、そっぽを向き明らかに照れている。


「ははーん・・・冴羽さんも好きなんすね。わかりました。
恋敵になるわけっすよね~!負けませんよ!!」
「んな・・・何言ってるんだか・・・」
「じゃ、さっそく香さんの所に行ってくるかな!」
「お、おい、ちょっ・・・」

撩が止めるのも無視して稲森は香が居るキッチンへ向かった。
撩もその後を追うように歩いていった。

「香さん?」
「あら、稲森さん。夕食の準備まだ掛かるからもうちょっと待ってくださいね」
「あ、いや・・・料理をしてる女性を見るの俺好きなんですよ。
ここに居て良いですか?」
「え・・・なんか照れちゃいますよ」
「俺のことは気にしないで料理しててください」
「あ、はい。でもなんか調子狂っちゃうなっ」
「あ、出来上がったら俺運ぶの手伝いますので、言ってくださいね」
「そんな!お客様にそんなことさせられません!」
「いえ、いいんです。こき使ってくれて♪」
稲森は満面の笑みで香を見つめる。
っとやはりその後ろに音も無しにドーンと撩が突っ立っている。

「んもう!撩?気配消して入ってこないでよー。ビックリするでしょっ」
「・・クク。つい癖でね~」
「ご飯もうちょっとだから待って~」
「ほいほい」

そう香に言われ俺は稲森を引っ張ってダイニングテーブルの席に着かせる。

「お前はここに居ろ」

撩はそう言うと稲森の隣に座り食事が出来上がるのを待った。
しばらく黙りしたあと、小声で稲森が話し始めた。

「冴羽さん?」
「なんだ?」
「俺、絶対負けませんよ」
「は?なんだ?急に・・・」
「ものにしたいと思った女は、みんな俺に惚れさせてきたんでね」
「ふん・・・凄い自信だこと・・・」

撩は頬杖を付いて呆れ顔で稲森を横目で見た。
稲森も横目で撩を見るとニンマリとした顔つきでこう言う。

「ほら、俺冴羽さんより若いですし♪」
「んなの関係ねーだろ・・・」
「どーですかねぇ」
「だいたいなー!俺と香は・・・」
「あたしがなんだって?」
そう言いながら香が料理を手に持って立っていた。
「あ、いや~なんでもない」
「あら、そう・・・。
あ、食事出来たから運ぶの手伝ってくれる?撩」
「おう」

横目で稲森を見るとニヤリと笑みを浮かべ撩はキッチンへ行き
香が作った料理を手際よく運んだ。

「うし、準備完了!」
「ありがと撩」

撩は稲森の横に座り、香は撩の前に座った。
一斉に「いただきまーす」言うと食べ始めた。
撩は相変わらずな食べっぷりでガッツガツ豪快に食べ進める。
稲森は普通の男性並みな食べ方で綺麗に食べている。
そんな対照的な二人を見た香はクスクスと小声で笑っていた。

「俺の顔に何か付いてます?香さん」
「い、いや・・・二人とも全然違った食べ方だなーと思ったら可笑しくなって」
「あはは・・・そうですね。
冴羽さんもうちょっと香さんの手料理味わって食べたらどですか~?」
「俺は腹減ってんの!ガッと食べないと食った気がしねーんだよ」
「んもう、撩!まったくその口の利き方どうにかしなさい・・・!
ごめんなさいね稲森さん」
「いえ、いいんですよ。俺年下ですし」
「そうそう、俺よりかなり年下じゃねーか」
「歳の問題じゃなくて!お客様なわけだしね?撩~?」
「ふーん」
撩は不満たっぷりな表情でガッツガツ食べ、出された料理をペロリと食べた。
「ふ~・・・食った食った。
んじゃ俺は部屋に行くわ・・・」
「はいはい」
「あ、香?」
「ん?」
「あとでコーヒー持ってきてくれるか」
「わかったわ」

撩としてはずっと稲森の監視をしていたかったが、逆に香を自室へ呼んで
香を縛り付けておくのもいいかもと思い浮かんだのだった。

「ふん・・・香・・・いじめてやるぜ」

ふふーん・・・


そう呟きながら自室に向かうのだった。

ゾクリと香の背筋に寒気が走った。

(・・・何か嫌な予感がするわ・・はは・・ははは)

「どうしました?香さん」
「い、いえ、なんでもないですよ」
「そうですか・・・
それにしても冴羽さんっていつもあんな風に食べてるんですか?」
「え、ええ、そうですよ。
まったく、ちゃんと味わっているのかしらと思いますよ・・・あはは」
「本当、凄い食べっぷりでしたね・・・
冴羽さん幸せ者ですよ。
香さんのような人に美味しい料理を毎日作って貰えるんだから」
「そうですか?」

稲森は立ち上がると香の横に座った。
「稲森さん?どうしました?」

香のほうを向くと肩に手を置き寂しげな表情をした。

「香さん・・・俺・・・あなたを知れば知るほど・・・気持ちが抑えられず・・・」
「・・ちょ・・!?稲森さんどうしちゃったんですか!?」

稲森は肩に置く手に力を込め、そのままそこに押し倒そうとした矢先・・・

リリリリリン♪・・・
突然香の携帯が鳴った。

ベルの音で稲森の動きが一瞬止まったところを見計らって香がすり抜け
キッチンのほうへ置いてあった携帯を取った。

「あ・・・撩からメールだった」
「・・・・」

稲森は、あまりにもタイミングが良すぎるメールに少し怖くなった。

「さ、冴羽さんどうかしました?」
「あ・・いや、コーヒーまだかーって」
「ああ・・・そんなこと言ってましたね」
「あの、コーヒー持って行きますね・・・
良かったら先にお風呂入っていてください」
「はい・・・香さん・・・?」
「は、はい?」
「さっきは・・・その・・・ごめんなさい・・・」
「・・・・・・」

顔を真っ赤にさせて首を横に小さく振ると、コーヒーを二人分淹れ撩の部屋へ持って行った。

「撩・・・?」

部屋にはいると撩はソファーに座り煙草を吸っていた。

「お、コーヒー持ってきたか」
「うん・・・」
「サンキュ~香。
お前もここで飲むだろ?」
「うん」
「こっち来いよ」

撩は香を自分の横に座らせ、一緒にコーヒーを飲み始めた。

「な、香?」
「うん?」
「おまぁ、稲森には気を付けろよ?」
「・・・え?」
「あーもう!おまぁ~は・・そんなんだから・・・」

そう言いながら横目で香を見ると、撩を見ながらポカンとしている。
半開きの口がどうにも塞ぎたくて、撩はそのまま香にキスをした。

「・・・ん!?」

急なことに目を見開き驚く香。
持っているコーヒーを危うくこぼしそうになり、撩は唇を離すと
素早く香のカップを持ちテーブルに置いた。

「ごめん・・・撩」
「ん?」
「あたし、稲森さんに撩との関係言いそびれちゃって・・・」
「・・ああ、俺も言いそびれた」
「あの指輪しておけば、勘が良ければすぐわかるだろうけど。
でも、もったいなくて付けられないんだよね」
「あん?お守りの役目だって渡したのに、してないのかよー?」
「え、だって・・・あんな素敵な指輪だよ?もったいなくて」
「まーったく、おまぁ~は・・・」

チュ・・・と音を立てて再び甘いキスを交わす。

「じゃぁ、どーして撩も指輪しないの?」
「え・・・そりゃ~おまぁ・・・」
「あ、やっぱ恥ずかしいんでしょ」
「・・・・・」
撩の表情が緩み少し照れている。
「やーっぱり!撩も恥ずかしいのね」
「“も”ってことは香もか」
「アハハ・・・」

明日から指輪をお互いつける約束をし、しばし二人の時間を過ごした。
撩の部屋から漏れる香の甘い声に部屋の外で密かに笑みを浮かべる稲森の姿があった。



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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

18:35  |  ◆CH小説(原作設定)◆  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こんにちは、「危険な依頼者」読みました。
結婚一か月って言えば、まさに新婚生活ラヴラヴなお二人じゃないですか~♡♡♡。
なのに・・・じゃま者が一匹!!
なんか曲者みたいだね・・・香大丈夫かな~
香ってば、ほんと自分自身の魅力に気づいてないんだから・・・
まあ、そうしちゃったのはリョウちゃんだけどね・・><:
リョウ!香をまもってね。

はい*ここでリクエスト♡
新婚さんと言えば、もっといちゃいちゃしている二人のが見たいな~♡
たとえば・・・香のひざまくらで本を読んだり、耳そうじしてもらったりするリョウとか・・・
朝、起きた時のベットの甘~いふたりとか・・・
一緒にお風呂に入ってモッコリする(これはpass行きになるのかしら?)二人とか・・・
とにかく、ベタベタで、いちゃいちゃラブラブなふたりのストーリーが読みたいです。
さや | 2010年11月24日(水) 09:43 | URL | コメント編集

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